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桜 ~あなたに見られたくて~
第5章 男の部屋
私たちがヤリ終えて着衣の乱れを戻しているうちに
ベンチの二人は音もなくどこかへ立ち去ったようで
辺りには静寂が戻っていました。
「あのベンチの二人、
僕たちが後ろでハメあっているのに
気づいてたろうな」
「そうかしら?」
「そうに決まってるさ
だって、陽菜、けっこう大きな声を出してたし」
「えっ?私…声を出してたの?」
私…顔から火が出るほど恥ずかしかった…
暗くて顔も見えていなかっただろうけど
まさか人のセックスを覗き見して
興奮しちゃったなんて…
「見られるのも興奮するけど
こうして声を聞いたり聞かされるのも
意外と興奮するだろ?」
「ええ、そうね」
「だからさ…
今度は俺の部屋で…いいだろ?」
ああそうね、あの薄っぺらい壁ですもの
あの部屋でセックスをしてよがり声を出したら
きっとお隣さんには丸聞こえよね
そう思うと、なんだかゾクゾクしてきちゃいました
私たちは急いで彼のおんぼろアパートに戻り
埃臭い部屋にペラペラの布団を敷いて
二人で抱き合いました。
しばらくすると
お隣の部屋の扉が開いて住人が帰ってきたようです
「ね、お隣は、どんな人が住んでるの?」
「さあ…顔も会わせたこともないし
よく知らないんだよ」
どんな人かしらと
耳をそばだてていると
お隣さんはテレビをつけたのか
バラエティーの賑やかな声が聞こえてきた。
それを見ながらでしょうか
若い男の笑い声がしっかりと聞こえてきます。
多分…年の頃は大学生かもしれません。
「なあ、俺たちのセックスの生々しい声を
奴にたっぷりと聞かせてやろうじゃないか」
光俊は、そう言って私のおっぱいを揉んできた。