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桜 ~あなたに見られたくて~
第1章 春の目覚め=性の目覚め

店員の男の子は
私を見つけると小走りで駆け寄ってきて
私の口を塞ぐと
近くのカップルシートに引きずり込みました。

『な、何を…?!』

「暴れるなよ」

このシチュエーションで暴れるなと言う方がムリ!
私は手足をバタバタさせて抵抗しました。

「頼むよぉ!頼むからおとなしくしてくれよぉ」

華奢でひょろっと背は高いけれど
力はなさそうなので
暴れて逃げるのは簡単だけど
あまりにも情けない声を出すので
何だか男の子が可哀想で
私は男の子の言うようにおとなしくしてあげた。

「ごめんなさい…手荒な真似をしてしまいました」

丁寧な口調だけど
まだ私が逃げ出す心配をしているのか
口を手で塞ぎ
片方の手は私をガッチリと抱きしめています。

「僕がお客様のブースを覗いてたのを
見なかったことにしてください」

わかったから、その手を離しなさい!

私は誰にも言わないわという意思表示で
うんうんとうなづいてあげました。

ホッとしたのか
男の子はようやく私を自由にしてくれました。

「どうでもいいけどさあ、
ソレ…ズボンの中に納めてくれない?」

そう、男の子は咄嗟の事で
おちんちんをズボンの隙間から
引っ張り出したままなんです。

「あっ!すいません!すいません!」

男の子は頭を何度も下げながら
おちんちんをズボンの中に入れて
勢いよくファスナーをグッと引き上げました。




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