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桜 ~あなたに見られたくて~
第6章 図書館にて

一度放出したぐらいでは
彼のモノは萎れずにカチカチのままでした。

「ね…もっとシタイ?」

そう訊ねると
彼の目はギラギラして
私を抱く気満々です。

「ここじゃ出来ないから
あなたのお部屋に行く?」

そう聞いてあげると
彼は無言で勃起したままのペニスを
窮屈そうにデニムに戻し、
私の手を取ると一目散に図書館を後にした。

ぼろアパートに帰りついて
いつもの癖で光俊の部屋に入りかけたのを
彼は「こっち」とばかりに
私の手を引いて隣の部屋に押し込みました。

部屋は綺麗に整理整頓されていて
光俊と同じ間取りの部屋?と驚いてしまいます。

壁際に底をくりぬいた紙コップが転がっていて
「いつもそれを耳に押し当てて
あなたの悩ましい声を聞いてオナニーしている」と
彼は恥ずかしげもなく白状してくれた。

「いつもムラムラさせちゃってるよね?
ごめんね」

紙コップを耳に押し当て
壁にへばりついて私のあえぎ声を聞きながら
いつも自分でシコシコしている姿を想像して
申し訳ない気分で一杯でした。

「隣でセックスしている陽菜さんが
どんな女なんだろうと
いつも想像してオナニーしてました」

「想像どおりの女だった?
それともガッカリした?」

「想像以上ですよ
こんなに素敵な女性だと思いませんでした」

素敵と言われて悪い気はしません。
女なら誰しもそう言われてうっとりしてしまいます

不意に隣の部屋の扉が開く音がした。
それと共に
「ちぇ!なんだよ!陽菜、帰っちまったのかよ」と
光俊が不貞腐れた声をあげているのが聞こえた。

「こんなにもしっかりと聞こえていたの?」

私は小声で男の子に訊ねてみました。

「うん、そう。
おねえさんがアソコを弄られて
くちゅくちゅさせている音まで
バッチリ聞こえたよ」

まあ!そんな音まで…

じゃあ、今回は尚更にも声を出せないわね
光俊にお隣の男の子を食べていると知られたら
きっと修羅場になってしまいますから。

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