この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
桜 ~あなたに見られたくて~
第6章 図書館にて
「良かったら、これを使ってください」
彼が差し出したウェットティッシュで
私は女性器を彼は男性器を
各自で綺麗に拭き取りました。
そのタイミングでバッグの中のスマホが
バイブで震えだしたんです。
きっと業を煮やして
光俊が私を呼び出しているのだとわかりました。
その証拠に着信録音が開始されると
お隣の壁の向こうから
「陽菜!どこにいるんだよ!
俺、もう部屋に帰ってきてるんだ
来いよ、今すぐ抱いてやるから」と
とてつもなく切羽詰まった声がしました。
「いいんです、行ってください
一時(ひととき)でも、
おねえさんを抱けて幸せでした」
彼が満足げにそう言うので
私はショーツを履いて身なりを整えると
静かに彼の部屋の扉を開けて
一旦、アパートの外に出ていきました。
少しだけ時間を潰して
時間差で光俊の部屋へ向かうと
扉を開けて私を迎え入れるや否や
光俊は強く私を抱きしめて来ました。
「隣の奴がよぉ、女を連れ込んで
俺に当て付けのように壁際で女を抱くものだから
こっちに音が漏れてきて
ムラムラしちまったんだよ!!」
今度はお返しだとばかりに
私を壁に向かせて四つん這いにさせると
スカートを捲り上げて
ショーツを脱がすのがもどかしいとばかりに
股間をグイッと片側に寄せて
隙間からカチカチに勃起しているペニスを
前戯もなしに挿入してきました。