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桜 ~あなたに見られたくて~
第8章 カードゲームの男の子
翌日、お昼前から私は
ノーパン、ノーブラで自転車に飛び乗って
街に繰り出しました。
そうだ!
今日は久しぶりにスーパーの駐輪係のおじさんに
たっぷりと可愛がってもらおうっと!
私は自転車をスーパーに向かってこぎだしました。
スーパーの駐輪場に着いてみると
係のおじさんは新しい人に変わっていました。
「あの…前の駐輪係をしていたおじさんは?」
新しい係の人に訊ねてみると
「あ~、前の人ね、
なんだか息子さんと同居することになってね
ココを辞めてしまったんだよ」
まあ!それならもっと早く訪ねてみればよかったわ
仕方ないわね…
じゃあ、光俊と出会った神社にでも
行ってみようかしら
そう思って自転車に乗ろうとすると
ベンチで座っている男の子に気づきました。
『あら…?あの子って…』
そう、私がノーパンだと言うことを
駐輪係のおじさんにチクった子だわ。
この前は三人ほどでカードゲームをしていたけど
今日は一人ぼっちなのね。
私は男の子に興味を覚えて
その男の子が座るベンチに近づいてみました。
「こんにちは…今日は一人なのね」
声をかけると、男の子も私を覚えていたらしく
「あっ!」と声を出しましたけど
今回は駐輪係のおじさんに
『この女の人、変態です』とチクることもなく
おとなしくベンチに座ったままでした。