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桜 ~あなたに見られたくて~
第9章 母 陽子

AVに出演したと言っても
本数はたかが4本だけだ。
ビデオテープは販売されたけれど
その4本をすべて購入してくれているのだから
綾辻はファンとしては稀有な存在だ。

部屋に入ると
いきなり背後から抱き締められた。

「ダメよ~…いきなりなんて…
シャワーを浴びたいわ」

「じゃあ、一緒にお風呂に入ろうか?」

「お互いの事をもっとよく知ってからね
今はまだ恥ずかしいから勘弁して…」

元AV嬢のやリまん女のくせにとも言わず
「そうですね、憧れのヌードを拝見するのは
ベッドの中の楽しみに取っておきます」と
やけにすんなりと
一人でシャワーをすることを許してくれた。

美形とも言える顔立ちと
なかなか派手なファッションで
遊び人のように思えるけれど
綾辻という男は以外に紳士なのかもしれないと
陽子は安心した。

ファンだと言って近づいてきて
二人っきりになったら豹変して
レイプまがいに抱かれるのではないかと
少しでも彼を疑ったことを陽子は恥じた。

綾辻は女に対して飢えていないのか
バスルームの前で脱衣する陽子を
凝視するどころか背を向けて
アダルトチャンネルが写し出されるテレビを
おとなしく眺めていた。

バスルームはガラス張りなので
シャワーを浴びながら綾辻を監視したが
綾辻は脱衣を始めたものの
陽子を追いかけて
シャワールームに飛び込んでは来ない
よく男の人が女が脱いだショーツを鼻に押し当てて
匂いを嗅ぐ変態行為さえしない。

誠実なのだろうけど
反対にホテルに誘ったものの
自分の体に興味がないのかと自信を失くしかけた。

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