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桜 ~あなたに見られたくて~
第9章 母 陽子

シャワーを終えてホテルの部屋着を羽織り
シャワーを先に使わせていただきましたと
ベッドに寝転び
男が飛びかかってくるのを覚悟したが
「では僕もシャワーを浴びてきます」と
陽子に見せつけるように脱衣を始めて
逞しい引き締まった体を陽子の目にさらした。

かなり鍛えているのか
30代半ばでそろそろ体がたるんでくる年齢なのに
綾辻の体は若々しくて腹筋さえも綺麗に割れていた

綾辻とは逆に
陽子はベッドに寝転びながら
ガラス張りのバスルームに目をやり
体を洗う綾辻を凝視した。
まるで伝家の宝刀を手入れするように
綾辻はペニスを丁寧に洗っている。

シャワーを終えてバスタオルで体を拭きながら
ベッドの陽子に目をやって
綾辻は微笑を浮かべた。
その様が悦に入っていて
まるで映画のワンシーンのような錯覚を得た。

久方振りの旦那以外の男に抱かれることに
陽子は胸を踊らせていた。
濡れなければローションでも使ってもらおうかと
枕元にホテルのアメニティで
用意されたローションを置いておいたが
股間はローションなど必要のないほどに
たっぷりと濡れているのを感じた。

「やだ…顔をじっと見つめられたら恥ずかしいわ」

「じゃあ、顔以外も
じっくり見させてもらおうかな」

陽子は部屋着をまとっているが
綾辻は素っ裸のままなので
どうしても男性自身に目がいってしまう。

「僕の…旦那さんのモノと比べてどうですか?」

まだ勃起していないペニスを握って
見せつけるようにユサユサと揺らし始めた。

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