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インセスト・タブー
第4章 歪みは波紋のように広がり
「エオレ…?泣いてるのか?」
カレルが優しく問いかけるが、あたしはただ黙っていた。
「エオレ…」
カレルの両の手のひらが、頬を包み込む。…温かい。
頬の体温が消え、ベッドが沈む。目の前の人の気配に、腕をどけて目を開けると、カレルの心配そうな顔がそこにあった。
「カレ」
名前を呼ぼうとして、唇を奪われる。
カレルの柔らかな唇が、あたしの渇いた唇を潤していく。リップ音を放ちながら、カレルはただ口づけの雨を降らせていた。
あたしもそれに応え、吸い付く。カレルの頭の後ろに手を回し、貪るように角度を変えながら唇を覆う。吐息や唾液と共に、愛が送り込まれてくるのを感じた。
「エオレ…」
カレルはゆっくりと脚の付け根辺りに腰を下ろした。カレルのものを布越しに、下腹に感じる。
「…カレル」
カレルの首から頬に手を移し、そのまま撫で下ろしていく。すす、と胸をあたしの指が通り、脇腹を通り、腰へたどり着いた。
そして、カレルの腰を引き寄せる。
「いつもやってもらってるから、今日は俺がやるよ」
ふ、と笑うと、カレルは擦り合わせるように腰を艶かしく振った。
カレルは、動きに紛れて衣服の中に滑り込ませた手を、あたしのものに添える。そうして、そのままあたしたちは、欲望の中に身を投じた――
カレルが優しく問いかけるが、あたしはただ黙っていた。
「エオレ…」
カレルの両の手のひらが、頬を包み込む。…温かい。
頬の体温が消え、ベッドが沈む。目の前の人の気配に、腕をどけて目を開けると、カレルの心配そうな顔がそこにあった。
「カレ」
名前を呼ぼうとして、唇を奪われる。
カレルの柔らかな唇が、あたしの渇いた唇を潤していく。リップ音を放ちながら、カレルはただ口づけの雨を降らせていた。
あたしもそれに応え、吸い付く。カレルの頭の後ろに手を回し、貪るように角度を変えながら唇を覆う。吐息や唾液と共に、愛が送り込まれてくるのを感じた。
「エオレ…」
カレルはゆっくりと脚の付け根辺りに腰を下ろした。カレルのものを布越しに、下腹に感じる。
「…カレル」
カレルの首から頬に手を移し、そのまま撫で下ろしていく。すす、と胸をあたしの指が通り、脇腹を通り、腰へたどり着いた。
そして、カレルの腰を引き寄せる。
「いつもやってもらってるから、今日は俺がやるよ」
ふ、と笑うと、カレルは擦り合わせるように腰を艶かしく振った。
カレルは、動きに紛れて衣服の中に滑り込ませた手を、あたしのものに添える。そうして、そのままあたしたちは、欲望の中に身を投じた――