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インセスト・タブー
第1章 ボーダーはいつ失われたか
降りた先は、地下牢だった。厳重に、何重にも鍵の掛けられ閉ざされた扉。その重々しげな扉の錠が、次々と開けられていく。
その音にビクリと身を震わせる者がいた。地下牢内の片隅にじっと佇む、若い女性。髪はツヤを失い、乱れている。ぎゅっと膝を抱える手は小刻みに震え、頭上から伸びる鎖が、その先の手錠と連動してカチャカチャと金属音を立てていた。
ギイイという耳障りな音と共に扉が開かれ、やがてゆっくりと閉まる。誰が入ってきたか、女性には見なくてもわかっていた。
「エリザーベト」
ジョセフは手もとのランプを横の机に置くと、ねっとりとした声で娘の名を呼んだ。
エリザーベトはこれ以上行きようがないのに部屋の端へ、壁へと行こうとする。ジョセフの手がエリザーベトの腿に伸ばされる。掠れた悲鳴が響く。
生暖かい手が、するすると白い腿を撫で上げたかと思った次の瞬間。唐突に力強く膝をつかまれ、そのまま引っ張られる。ずるりと体制を崩し、壁に繋がれた手錠が両手を上げさせ、その隙に強引に股を開かされた。
「いや――やめて――お願い」
恐怖に凍りつく。また“いつもの”行為が始まる…。
お願い、と彼女がしきりに言うのも無視して、ジョセフが自分のものを荒々しく押し込んだ。
「あっあっ」
身体が揺れる。その度に彼女の口からは、出したくもない声が出ていた。
その音にビクリと身を震わせる者がいた。地下牢内の片隅にじっと佇む、若い女性。髪はツヤを失い、乱れている。ぎゅっと膝を抱える手は小刻みに震え、頭上から伸びる鎖が、その先の手錠と連動してカチャカチャと金属音を立てていた。
ギイイという耳障りな音と共に扉が開かれ、やがてゆっくりと閉まる。誰が入ってきたか、女性には見なくてもわかっていた。
「エリザーベト」
ジョセフは手もとのランプを横の机に置くと、ねっとりとした声で娘の名を呼んだ。
エリザーベトはこれ以上行きようがないのに部屋の端へ、壁へと行こうとする。ジョセフの手がエリザーベトの腿に伸ばされる。掠れた悲鳴が響く。
生暖かい手が、するすると白い腿を撫で上げたかと思った次の瞬間。唐突に力強く膝をつかまれ、そのまま引っ張られる。ずるりと体制を崩し、壁に繋がれた手錠が両手を上げさせ、その隙に強引に股を開かされた。
「いや――やめて――お願い」
恐怖に凍りつく。また“いつもの”行為が始まる…。
お願い、と彼女がしきりに言うのも無視して、ジョセフが自分のものを荒々しく押し込んだ。
「あっあっ」
身体が揺れる。その度に彼女の口からは、出したくもない声が出ていた。