この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
インセスト・タブー
第5章 おのが癒しを求めて他が苦しみを生む
「は……?」
藪から棒な殿下の謝罪のお言葉に、きょとんとする。

「あの者はヴァーサ家の者で、ここへはよく出入りしているらしいな。先刻邸の者に聞いた。…知らなかったのだ」

「ああ…いえ」

「場所を変えるか?」

「とんでもないです。わたくしの我が儘にて殿下を振り回してしまい、申し訳ありません」

そもそも身のほども知らず殿下のお手を煩わせたのはあたしだ。ここまでして頂いた殿下には感謝こそすれ、咎めたりなど誰ができようか。

だが…殿下はお寂しそうに笑われた。

「余はいつも空回りばかりだ」

ふっと日に雲がかかり、辺りが一時陰った。あたしの失態でなぜ殿下のお顔が暗くなるのか…この時のあたしにはわからなかった。





明くる日。オパリンスキ邸の一室に、今回の渦中の人物となった少女と、その主ゴーシュがいた。

「聞いたぞ。お前…昨日の一件に一枚噛んでるらしいな」
ゴーシュが眉間にしわを刻みながら言った。

「申し訳ございません」
謝る少女に、詰問のようにゴーシュが詰め寄る。

「あの人と何があった?」
/76ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ