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インセスト・タブー
第7章 錯綜する想いは
ゴーシュだった。少女の口に含ませられたものが上下に動かされ始めたところへ、ゴーシュの声が響いた。
「何をしている!」
必死に動かしていたものが、はた、と止まる。二人の、いや三人の視線がゴーシュに集まった。
「これは…どなたかと思えば」
男性を見たゴーシュが驚く。
「わたくしは先日、騎士の儀礼を受けた者です。この国の騎士は、国教に基づいた厳しい戒律に則った行動が義務付けられていますね。今日はそういった行為が禁じられた日ではありませんでしたか?」
男性は慌てて自身をしまい、少女の上から退いた。少女は上体を起こし、虚ろな目でゴーシュを見た。
「ああ…いやこれはだな…」
モゴモゴと口ごもる男性。
「大丈夫です。何も見なかったことに致しますので、早くお帰りになった方がよろしいですよ。殿下がお探しでしたから」
騎士なのであろう青ざめる男性に、さあ早く!とゴーシュがけしかけると、男性は飛び上がり、慌てて走り去った。
少女は、けほけほと咳き込みながら、ふらふらと立ち上がった。
「何をしている!」
必死に動かしていたものが、はた、と止まる。二人の、いや三人の視線がゴーシュに集まった。
「これは…どなたかと思えば」
男性を見たゴーシュが驚く。
「わたくしは先日、騎士の儀礼を受けた者です。この国の騎士は、国教に基づいた厳しい戒律に則った行動が義務付けられていますね。今日はそういった行為が禁じられた日ではありませんでしたか?」
男性は慌てて自身をしまい、少女の上から退いた。少女は上体を起こし、虚ろな目でゴーシュを見た。
「ああ…いやこれはだな…」
モゴモゴと口ごもる男性。
「大丈夫です。何も見なかったことに致しますので、早くお帰りになった方がよろしいですよ。殿下がお探しでしたから」
騎士なのであろう青ざめる男性に、さあ早く!とゴーシュがけしかけると、男性は飛び上がり、慌てて走り去った。
少女は、けほけほと咳き込みながら、ふらふらと立ち上がった。