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混沌の館
第11章 愛の因子
 久美の連絡先やメールの履歴は、別れた時に全て削除してあった。その為、サイトのメールで連絡を取ることにした。

 気付いてくれるだろうか?もしかしたら読んでさえくれないかも知れない。ならば、それでも良いと思った。今さらしゃしゃり出て、余計なお世話とあしらわれれば、自分を貶めるだけだ。


 私は、メールを出した事を早まったかなと少し後悔した。


 ところが、意外にも久美からは直ぐに返事があった。

 メールでは書ききれないくらい話したいことがあるので、良かったら直接会って話したいという事だった。



 もしかして、彼氏と別れたのか?それで、私とよりを戻したいという事なのか?私は妄想を膨らませた。


 私は、久美に何時でも都合を合わせる旨を返信した。すると、久美は今からでも会いたいと返信してきた。



 そんなに私に会いたかったのか?私は、燃えカスとしてくすぶっていた久美への想いが、再び業火の如く燃え盛るのを感じた。

 久美は1時間後に来てくれという事だったので、私はシャワーを浴び、身支度を整えた。そうだ、忘れてはいけない大切なものがある。私は最近ではすっかり需要がなくなっていた避妊具をバッグに忍ばせた。


 時計を見ると、まだ30分ほど間がある。私は近所のコンビニで栄養ドリンクを買って飲んだ。準備は整い過ぎるくらい整っている。




 後20分・・・私は、期待と股間を膨らませながらストレッチで身体をほぐした。





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