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混沌の館
第11章 愛の因子
約束の5分前、私は車を発進させ久美のアパートを目指した。彼女のアパートは私の寮からわずか数分の所に位置していた。
久しぶりに通る道・・・頻繁に通っていた頃は、まだ夏だった。それが今は木枯らしが吹いている。季節の移り変わりは何と早いのだろうか。
車を空いている駐車スペースに止め、私はアパートの階段を登った。懐かしさを胸にが締め付けられる思いがした。
深呼吸をしながらチャイムを鳴らす。ドアが小さく開き、その隙間から久美が顔を覗かせた。
柔らかそうな唇に目が行く。情事の記憶が蘇り、私は股間が熱くなるのを感じた。今にも抱きしめたくなる衝動を抑えつつ、挨拶を交わした。
「や、やあ、こんばんは。久しぶりだね」
「こんばんは、ごめんなさい。突然呼び出しちゃって」
「あ、どうぞ。中へ入って」
簡単に挨拶を済ませると部屋に通された。久美の匂いのこもった部屋。何度も身体を重ねたベッド。私は、感慨深げに部屋の中を見渡した。
久美がコーヒーをいれてくれる。横に座った久美から、彼女の懐かしい香りが鼻にそよいだ。
空気が重い・・・
久しぶりに通る道・・・頻繁に通っていた頃は、まだ夏だった。それが今は木枯らしが吹いている。季節の移り変わりは何と早いのだろうか。
車を空いている駐車スペースに止め、私はアパートの階段を登った。懐かしさを胸にが締め付けられる思いがした。
深呼吸をしながらチャイムを鳴らす。ドアが小さく開き、その隙間から久美が顔を覗かせた。
柔らかそうな唇に目が行く。情事の記憶が蘇り、私は股間が熱くなるのを感じた。今にも抱きしめたくなる衝動を抑えつつ、挨拶を交わした。
「や、やあ、こんばんは。久しぶりだね」
「こんばんは、ごめんなさい。突然呼び出しちゃって」
「あ、どうぞ。中へ入って」
簡単に挨拶を済ませると部屋に通された。久美の匂いのこもった部屋。何度も身体を重ねたベッド。私は、感慨深げに部屋の中を見渡した。
久美がコーヒーをいれてくれる。横に座った久美から、彼女の懐かしい香りが鼻にそよいだ。
空気が重い・・・