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混沌の館
第12章 重い女
「中に出しちゃったけど、大丈夫だったの?」

「うん、生理が終わったばかりだったから。臭わなかった?生理の後って臭うんだよね」


 私たちは、キャサリンに部屋にあったガウンを着せ、私はバスタオルを腰に巻き、ベッドの上に座っていた。脱ぎ散らかされ、床や椅子に散乱している衣服が、余裕のない情事だったことを物語っていた。


「ねえ、あたし、狸さんの彼女だよね。付き合ってくれるよね」

 キャサリンがしなだれかかってくる。私は返答に困った。ハッキリ言ってキャサリンと愛だの恋だのを語ろうとは思わない。しかし、関係を持ってしまった以上、これでお終いとも言えない。酔った勢いだったとはいえ、迂闊な事をしてしまったと後悔した。



「そうだね。でも、他の人たちには内緒にしておこうよ。照れくさいしさ」


 友達の前でキャサリンに彼女面されるのは御免だと思った。だが、セックスだけの相手としてなら不足はない。私はキャサリンと付き合う事にした。


 私の友達には公表しないと言う提案に、キャサリンは渋い顔をしたが、応じてくれた。

 キャサリンの自宅は、ホテルからタクシーで15分くらいだと言うことだ。久しぶりのセックスに、私の分身はまだまだ女を欲しがっていた。


 私は、キャサリンを再び引き寄せた。





 結局、その日私は、キャサリンの中で2回果てた。





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