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混沌の館
第12章 重い女
その日から私とキャサリンの付き合いは始まった。だがそれ以降、私はキャサリンからのメールに悩まされることになる。
その頃の私は、朝起きればサイトにログインし、友達の日記をチェックしコメントを入れるあるいは、自分の日記へのコメントに返事を書く、それが日課となっていた。
「何であたしのメールする前にコメントしてるの?」
ところがキャサリンは、私が起きるよりも早くから「おはよう、愛してる」のメールを寄越し、それに応えずにサイトの活動をすると怒った。
昼間は仕事があるのでメールはしないようにしていたが、それでも日中にメールが送り込まれてくる。
内容は何時も、愛してる、いつ会える?会いたい、を繰り返すばかりだった。
キャサリンが住んでいる街、県内最大の街だが、そこへ行くには車で1時間半~2時間はかかる。毎週会う事も可能だったが、私は何かと理由を付けて月に一度のペースで会おうと思っていた。
あの名器を持った美咲ですら数回も身体を合わせていると飽きてくる。同じ様に愛を感じられないキャサリンも、すぐに飽きてしまうだろう。
キャサリンは、私がサイトで他の女性と仲良くするだけでも機嫌を悪くした。事前には予想していたが、彼女もまた、恋に恋する中年女だったのだ。簡単には切れないだろう。
キャサリンの気持ちは、私に重くのしかかっていた。
千夏を見つけたのは、そんな頃だった。
その頃の私は、朝起きればサイトにログインし、友達の日記をチェックしコメントを入れるあるいは、自分の日記へのコメントに返事を書く、それが日課となっていた。
「何であたしのメールする前にコメントしてるの?」
ところがキャサリンは、私が起きるよりも早くから「おはよう、愛してる」のメールを寄越し、それに応えずにサイトの活動をすると怒った。
昼間は仕事があるのでメールはしないようにしていたが、それでも日中にメールが送り込まれてくる。
内容は何時も、愛してる、いつ会える?会いたい、を繰り返すばかりだった。
キャサリンが住んでいる街、県内最大の街だが、そこへ行くには車で1時間半~2時間はかかる。毎週会う事も可能だったが、私は何かと理由を付けて月に一度のペースで会おうと思っていた。
あの名器を持った美咲ですら数回も身体を合わせていると飽きてくる。同じ様に愛を感じられないキャサリンも、すぐに飽きてしまうだろう。
キャサリンは、私がサイトで他の女性と仲良くするだけでも機嫌を悪くした。事前には予想していたが、彼女もまた、恋に恋する中年女だったのだ。簡単には切れないだろう。
キャサリンの気持ちは、私に重くのしかかっていた。
千夏を見つけたのは、そんな頃だった。