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混沌の館
第4章 援デリの醜悪な女
「先にお金ちょうだい」
埴輪女は、図々しくも先にお金を要求してきた。この辺はプロらしいところだ。
この女に2万円は本当に勿体ない。そう思ったがトラブルは御免なので渋々と払った。
「シャワー浴びてきて、私は浴びてきたから」
女は、お金を受け取ると、タバコに火を付けながらそう言った。
風俗嬢でもタバコを吸う時には客に一言声をかける。私は、まったく礼儀を知らない女だと憤りを覚えた。
最も、こういう気遣いができない女だから、援デリで稼ぐしかないのだが。
私は、憮然とした態度で浴室に向かった。