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第1章 なおちゃんのある日の休日。

「ハァ…ハァ…なおちゃん、最高によかったよ…」

ギュッと抱きしめられて、優しくキスをしてくれた。

「ハァ…あ、あたしも…ハァ…すごく気持ち…よかったです…」



チカンは息を整えて立ち上がると、冷蔵庫からスポーツドリンクを出して蓋を開けてから渡してくれた。

こういうちょっとしたところで、女性の扱いに慣れた男性だっていうのがわかる。

見た目だってチカンをしなくても充分女性に不自由しないであろう感じだし…。

なんだか改めて考えると、不思議な人…。


あたしはスポーツドリンクを受け取ると、コクコクと飲みながらチラリと横目でチカンを見て、ぼんやりとそんなことを考えていたら。


「なんだか、盛り上がりすぎちゃって…コトが済んで今さらだけど、こんなところに連れ込んじゃってゴメンね」

チカンはあたしの横に座って、照れ臭そうに謝った。