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「ここにはよく来るんですか?」
第6章 room 04 智恵(前編)
「でも、なんで彼女持ちや既婚者とだけ会う事にしてるの?」
「私の経験上、そういう人の方が私に対して無茶な事をしないって思うの。例えば、中に出しちゃったりとか……ね。タカくんも絶対そういう事はしない人って思うから安心できるし」
パートナーがいる男性の方が、自分の身に返ってくるような無茶な要求はしない傾向にあるという
言われてみれば確かにそうかもしれない
万が一にも妊娠させてしまったら、パートナーに対しても智恵に対しても取り返しがつかない事になる
まぁ、俺の場合は彼女の有無に関わらず無茶はしない……、と思うけど……
「そもそもゴム付るから、中に出すなんて事にはならんやろうけどね」
前回、真由さんという人妻と生でSEXしてしまたっ事が、今でも余韻のように頭の中に残っている
「それはそうなんやけどね……」
ニヤつきながら、智恵は俺の耳元に顔を寄せた
「めちゃ気持ちよかったら生でしたくなっちゃうかも」
言葉の意味と同時に放たれる吐息が、問答無用で俺を興奮させる
なんて事言い出すんだ……、でも、こうやって興奮させてくれるのは嬉しいぞ……
「こらこら、お互い相手がいるでしょうが」
ニヤついた顔で言い返しても説得力がないのはわかっている。でも一応言っておかないといけない事だろう
何しろ相手は百戦錬磨……、いや、五十戦練磨の自称ヤリマンちゃんだ。避妊は徹底しているはずだ
あくまでこれは言葉遊びで盛り上がってるだけ
「さて、そろそろ行こうか?」
俺達は店を出て、そのままホテルへ向かった