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第2章 room 02 真由(前編)

食事や喫茶店に立ち寄る事なく、ホテルへ直行。俺達はそう打ち合わせていた
この場所は、お互いの住まいからは離れていても、知人に遭遇する可能性は0ではない。ならば、必要以上に2人でいるところを晒すのは避ける
相手は人妻、そういった配慮も必要だ
それに、目的はSEXをする事。それ以外は必要ないのが、共通の認識だった。今日までに俺は性病の検査も受けてきた。コンドームも来る途中に買ってきた。まぁ、これは人妻だからというよりも、相手が誰であれ安心してSEXするためには必須事項と言える事だ

「昨夜は眠れましたか？」
「いえ……、緊張と罪悪感がすごくて、なかなか寝付けませんでした」

ホテルに向かう道中、少しでも緊張をほぐそうと会話する。「罪悪感」という言葉がこの出会いに様々な感情の波を生んでいる気がする
真由さんにとっては、夫を裏切る事になるから当然だ。ただ、俺にはそこまでの罪悪感はない。彼女の後ろめたい表情は、むしろ俺を興奮させていた
人妻とSEXをする
俺にとって人生初の経験。どんなSEXになるのか、今から楽しみだ