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エンドレスサマー
第4章 鬼畜の所業
 学校検診として義務付けられていた寄生虫卵検査を覚えている人は多いと思う。もちろん私もその検査をした……が、幸か不幸か私はそのことをあまり良く覚えていない。
 実はこの検査、衛生環境の改善に伴い平成二十七年度をもって廃止されている。
 私の妻もこの検査を小学校三年まで受けていた。そして私の妻をいたずらしたロリコン野郎は、この検査を実にうまく利用したのだ。
 検査の重要性を担任教師は生徒たちに説明する。ある意味担任教師の話は、生徒たちにとっては絶対に守らなければならないことなのだ。
 ここから妻が私に話したことを私が妻に代わり話す。そして、妻にいたずらしたくそ野郎をここからはAと呼ぶことにする。くそ野郎にAと名付けることすら吐き気がするが。
 いつものように白い車が止まっていた。悪魔が待っている。妻はそう思ったそうだ。悪魔はにこりと笑って妻にこう話しかけた「美香ちゃん、学校でギョウチュウ検査のセロファンを貰ったでしょ」どうしてAが小学校のギョウチュウ検査の日程を知っていたのかはわからないが、Aは私の妻にそう言った。妻は返事などせずにこくりと少しだけ頷いた。Aはこう続けた「先生も言っていたと思うけど、その検査とても大事なんだよね。死ぬことがあるかもしれない」Aの出鱈目と脅しを妻は黙って聞いていた。そしてAはこう切り出したのだそうだ。
「お兄さんが検査してあげるよ」
 確か担任の先生は「自分でうまくできない人はお家の人にしてもらうこと」と言っていたはずだけど。妻は混乱した。その混乱をAは見逃さない。
「美香ちゃん、車に乗って。車の中で検査しようね」Aはそう言うと、妻を抱えて商用のワンボックスカーの後ろに乗せた。そしてAは車の後部ドアを閉めた。
 ワンボックスカーの荷室には妻とAの二人だけ。車の中を窺うものは一人としていない。住宅街は安全で平和なのだ。平和で安全な住宅街には危険は一つもない。もちろん怪しい者もいない。
「じゃあ、美香ちゃん、ランドセルから検査のソロファンを出して」妻はAの言うとおりにランドセルを開け、ギョウチュウ検査のセロファンを出した。Aはそれを妻から奪い取ると、ニンマリ笑った。そしてこう続けた。
「美香ちゃん、犬の格好をして、お尻をお兄さんの方に向けて」
 Aに「やめて」と言えない。妻はAの言う通り、四つん這いになり、お尻をAに向けた。
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