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エンドレスサマー
第11章 レオタード
 私と美香は、三回目のセックスから繋がりが深くなってきた。
 深くなると、互いの体を愉しむ余裕みたいなものが出てくる。レオタード姿の美香を抱きしめる。今度こそはレオタードを着た美香と交わる。膨らみ過ぎて破裂しそうな私の想像。初めてのときに叶えられなかった私の願望。
 だから私は美香にレオタードを持ってくるように強く求めた。教師が忘れ物をしないよう何度も何度も生徒に注意を与えるみたいに。緑色の〇〇中学のレオタード。美香の体を包んだレオタード。
 こんなことがあった。それは私がまだ教師で美香が中学三年生のときのこと。
 体育館の隅から私は美香のレオタード姿を盗み見していた。バレるはずがない。私は教師で卓球部の副部長なのだ。副部長が体育館にいることを怪しむ者はいない。だから私の視線は美香から離れなかった。そのときだった。
「やっぱり緑色は綺麗に見えませんよね」
「……」
 ドキリとした。そして私は声の方に目をやった。
「濃い緑はダメ。せめてライムグリーンだったらもう少し体の線がきれいに見えると思うんですよね」
「……」
 声の主は器械体操部の監督をしている四十代体育教師の長岡明美だった。長岡は大学まで器械体操をしていた。残念だがその面影は今の長岡にはない。小柄な長岡に脂肪が鎧のようについている。
「先生、そうお思いませんか?」
 長岡は私を見てそう言った。
「色って関係あるんですか?」
「ありますよ。できれば明るい色。あの緑じゃ、審判のうけがよくないですよ」
「じゃあ変えればいいじゃないですか」
「ダメダメ、あの緑はこの中学の伝統の色なんです。勝手に変えたりしたら、卒業生や保護者からクレームがきますよ」
「面倒だな」
「そう面倒なんです」
「ところで器械体操部のエースって誰なんですか?」
「先生気になります? だからずっと見てたんですね」
「……」
 呼吸が乱れる。そして息苦しくなった。私が見ていたのはレオタード姿の美香だ。それも教師の目ではなく男の目で。長岡は私の目を追っていた。
「エースは理恵ですね。マットで演技している子です」
「……」
 知らない名前の子に目をやる。
「その次は早希で二年生の涼子が前の二人を追っているところです。早希と涼子はマット脇にいるあの二人です。左が早希で右が涼子です」
 指をさして私に二人を教えてくれた。
「……」
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