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エンドレスサマー
第3章 いたずら

「その日も私は水着を入れたバックを肩から下げていたわ。ロリコン野郎、私を見るといつものように『こんにちは』って挨拶してきたの。もちろん私も『こんにちは』って返したわ。でもそこからがいつもとは違ったの」
「……」
「ロリコン野郎が私を通せんぼするようにしてしゃがんだの。そして私にこう言ったわ『汗を拭いてあげるよ』って。ロリコン野郎が首に巻いていたタオルで私の顔の汗を拭いてくれたの。そのタオルがものすごく臭かったということを覚えているわ。でもそれだけじゃなかった。もう一つの手は私の肩や背中を触っていて、それがとても気持ち悪かったわ。子供でもわかったわ。この人私の体を触って愉しんでいる、ってね。でも私『止めて』ってその時言えなかったの。私のどこかに、この人は私の為に汗を拭いているんだ、と言う気持ちがあったから。それは親切なことだし、それを拒絶する言葉をロリコン野郎にかけるのは、どこか間違っているのかな、って気がしたの」
「……そうやって美香を思いのままにコントロールし始めたのか」
「今思えばそう言うことね」
「……それで」
ロリコン野郎がこれで終わるわけがない(悲しいことだが)。私はロリコン野郎が私の妻に何をしたのか知りたい。すべてを知りたい。
「ここからは先生には聞かせたくないけど、でも……でも話すことにするわ」
「……」
「雨が降っていたわ。傘はさしていたけど、それでも体のどこかが雨で濡れていたの。それにとても蒸し暑い日で汗もだらだら流れていたと思う。友達と別れると案の定白い車が止まっていて、ロリコン野郎は私を待っていたみたいなの。私を見るとにこりと笑ったわ。でも、その笑い顔がどことなく気持ち悪かった。そしてまた私を通せんぼするわけ。しゃがんで私の顔を覗き込んでこう言ったわ『雨で濡れているね。風邪ひいちゃうからタオルで拭いてあげるね』。でもタオルなんてどこにもなかったの。ロリコン野郎ワンボックスの車の後のドアを開けると、傘をさしている私を抱えてそこに乗せたの。車内は随分前から冷気で冷やされていたみたいで、ひんやりとしていたわ。どういうわけか後部座席に綺麗なタオルが掛けられていて、それでロリコン野郎が私の体を拭き始めたの」
「体? ……どういうこと? 服とか着ていただろ」
「ふふふ」
嫌な予感がした。
「……」
「ロリコン野郎が私を通せんぼするようにしてしゃがんだの。そして私にこう言ったわ『汗を拭いてあげるよ』って。ロリコン野郎が首に巻いていたタオルで私の顔の汗を拭いてくれたの。そのタオルがものすごく臭かったということを覚えているわ。でもそれだけじゃなかった。もう一つの手は私の肩や背中を触っていて、それがとても気持ち悪かったわ。子供でもわかったわ。この人私の体を触って愉しんでいる、ってね。でも私『止めて』ってその時言えなかったの。私のどこかに、この人は私の為に汗を拭いているんだ、と言う気持ちがあったから。それは親切なことだし、それを拒絶する言葉をロリコン野郎にかけるのは、どこか間違っているのかな、って気がしたの」
「……そうやって美香を思いのままにコントロールし始めたのか」
「今思えばそう言うことね」
「……それで」
ロリコン野郎がこれで終わるわけがない(悲しいことだが)。私はロリコン野郎が私の妻に何をしたのか知りたい。すべてを知りたい。
「ここからは先生には聞かせたくないけど、でも……でも話すことにするわ」
「……」
「雨が降っていたわ。傘はさしていたけど、それでも体のどこかが雨で濡れていたの。それにとても蒸し暑い日で汗もだらだら流れていたと思う。友達と別れると案の定白い車が止まっていて、ロリコン野郎は私を待っていたみたいなの。私を見るとにこりと笑ったわ。でも、その笑い顔がどことなく気持ち悪かった。そしてまた私を通せんぼするわけ。しゃがんで私の顔を覗き込んでこう言ったわ『雨で濡れているね。風邪ひいちゃうからタオルで拭いてあげるね』。でもタオルなんてどこにもなかったの。ロリコン野郎ワンボックスの車の後のドアを開けると、傘をさしている私を抱えてそこに乗せたの。車内は随分前から冷気で冷やされていたみたいで、ひんやりとしていたわ。どういうわけか後部座席に綺麗なタオルが掛けられていて、それでロリコン野郎が私の体を拭き始めたの」
「体? ……どういうこと? 服とか着ていただろ」
「ふふふ」
嫌な予感がした。

