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エンドレスサマー
第12章 エンドレスサマー
「じゃあ小野じぃ、北海道に来るの?」
 妻の美香は私たちの恩人である小野を小野じぃと呼ぶ。ちなみに小野の細君は小野ママと呼んでいる。もう一つ付け加えると、妻は小野を前にしても小野じぃと呼ぶが、小野ママはお姉ちゃんと呼ぶ。
「ああ。教授として招かれたそうだ」
「凄いね。先生もなりたかったんでしょ」
「教授?」
「そう教授」
「僕がなりたかったのは研究者だ」
「教授と研究者ってどう違うの?」
「うん~ん……難しいな。例えば、小野は研究者で教授だ」
「何となく教授っていうの偉そうだよね」
「間違いなく偉い」
「小野じぃ凄いじゃん」
「ははは、確かにすごい」
「先生、ひょっとして悔しい?」
「あいつは物理学だ。分野が違う」
「じゃあ分野が同じだったら悔しい?」
「いや、全然悔しくない、嘘じゃないから。美香がいて美緒がいる。今が一番幸せだ」
 これは私の本心だ。美香から美香の過去を聞かされたせいで、美香や家族を思う気持ちは更に強くなった。
「本当?」
「本当だ。疑っているのか?」
「ふふふ、ごめんなさい」
「小野が電話でいつも言うんだ」
「何を?」
「二十年下の嫁さんが羨ましいって。冗談じゃない美香は僕より十九年下なんだ。そう言うとあいつ、十九も二十も変わらないって言う。あいつ物理を研究しているのに十九と二十を曖昧にしているんだ。だから僕はあいつにいつも言ってやる台詞がある」
「それ何? 小野じぃになんて言うの?」
「科学者失格だってね」
「ふふふ。でも先生、小野じぃが友達でよかったね。先生、友達少ないもんね」
「だな。あいつのお陰で美香と結婚できた。いい友達だよ。いys、ただ一人の親友だ」
「先生、これ」
「何?」
「硬いんですけど」
 美香からエッチのリクエスト。
「いいのか?」
「先生は?」
「また美香の中に入れるかと思うと嬉しいよ」
「私も先生のおちんちんが欲しい。ふふふ」
 週に数回の妻とのセックス。数回は減ることもなければ増えることもない。ただ妻と交わるその日、私は少なくとも二回射精をする。
 男と女が平等であるように、性欲も男と女は平等だ。私がやりたいときもあれば、妻がやりたいときもある。私は妻から誘われることを待っている。何となく、いや、妻が誘うときは妻の淫汁の匂いがきつくなる。私は妻のそれが好きだ。
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