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エンドレスサマー
第12章 エンドレスサマー
 妻の手や口でいかされたことは何度もある。いや、数えきれないくらいにある、と言った方が正しい。それくらい妻の手と口は、歳月を積み重ねて淫乱の度合いを増していった。もちろん、私は妻の性長(せいちょう)を喜んでいる。
「もう挿れていいだろ」
「えっ?」
「なぁ、頼むよ」
 妻から言い直しを迫られるかと思ったが、妻はそのことについては何も言わなかった。
「わかったわ」
 私と妻の間の決まり事ではないが、二回目は妻が私の上に乗る。つまり騎乗位でのセックス。
 妻が私の上に乗ると、妻の表情が一回目のセックスのときとは微妙に変化する。私はその小さな妻の変化を下から眺めるのが好きだ。
 妻が起き上がり、私の方を向く。挿入のために私のペニスを掴んだまま少しだけ立ち上がる。この妻の一連の動きを下から観察しているのも愉しい。
 掴んだペニスの先っぽを膣口に当てる。セクシー女優がそうするように妻も鬼頭に淫汁を付けるために膣口付近でペニスを小刻みに動かす。
 そんなときでも妻は私から目を離さない。捕らえた獲物の様子をずっと探っているのだ。つまり私と妻の立場みたいなものが逆転する。妻が捕獲者で私が獲物。
 ペニスが妻の膣の温もりを感じた。妻はもう痛いとか、そのために顔を歪めることはない。顔を歪めるときは……つまり、妻のそういうときだ。
 私のペニスを根元まで収めると、妻は私のお腹に両手を置き、自分から腰を振る。最初は小さく前後に、そしてその動きはだんだん激しくなる。そういう妻を私はじっと下から見つめる。妻と目が合うと、妻が顔を背けて表情を私に悟られないようにする。私はそんな妻を愛おしくて思う。淫乱と恥じらいが妻の中に同居しているのだ。
 私のお腹に置かれていた妻の両手が私の乳首にやって来る。私がそれを待っていることを妻は知っている。だからそのとき、妻は私を見て卑猥に笑う。
「美香、気持ちいいよ」
「……」
 妻は何も言わずにまた笑う。
 私は小さな妻の胸を揉んだり、乳首を摘まんだりした。大きくない妻の胸に不満を持ったことは一度もない。
「美香、頼むよ」
「ふふふ」
 妻は笑いながら腰を動かす。
「焦らすなよ」
「見たいの?」
「ああ、見たい」
「何が」
「美香のアナル」
「ふふふ、先生のエッチ」
「お願いだよ」
「じゃあ見せてあげる。ふふふ、先生のエッチ」
 
 
 
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