この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
言葉に出来ない
第1章 突然の出会いは進展もなし〜亮平
「あの…。
こちらで大丈夫です。
すぐそこですし…」と彼女が言う。
「あ。
ごめん。
そうだね。
初対面のオトコに、自宅特定されるの、
嫌だよね?」
「いえ。
そういう訳ではないのですが…。
ご近所の口煩いおばさま達のお喋りの格好のネタになりそうで…」と、
少し戯けた顔で言った。
「私、犬の散歩以外、
殆ど外に出ないので」と続けた。
あんまりあれこれ詮索するようなことを言わない方が良いのかなという気持ちと、
もっと彼女のことが知りたいという気持ちがせめぎ合ったけど、
「後でまた、病院に来るのかな?
今日は俺、そのまま休みだけど、
明日、ICU、覗いてみるよ。
早く一般病室に移れると良いね?」と言って、
サッと外に出てドアを開けた。
彼女は優雅に外に出て、そっと手を出した。
思わず手の甲にキスしたくなるほど優雅だったけど、
俺は王子様ってガラじゃないので、
ぶっきらぼうに握手をして、
「また明日!」と言って車に戻って車を出した。
バックミラーを観ると、
彼女はまだ同じ場所に立って僕の方を観ていた。
角を曲がる時に軽くお辞儀をするのも見えた。
ちょっと胸がドキドキした気がする。
これ、
恋に落ちたっていうヤツなのか?
まるで男子校の通学途中で、
電車で見かけた女の子にドキドキしてた時みたいだよ。
まあ、今はオッサンだけど。
いやいや。
患者さんの家族で、
さっき、会ったばかりだぞ?
何歳くらいかな?
凄く若いよな?
化粧っ気もないのに、
凄く可愛かったし。
そんなことを考えながら運転して、
ふと思い立ってガソリンスタンドで洗車してから帰宅した。
それで、シャワーを浴びる時に、
不謹慎にも彼女のことを思い出しながら、
久々にオナニーして、
エラクさっぱりした気分で眠りについた。
こちらで大丈夫です。
すぐそこですし…」と彼女が言う。
「あ。
ごめん。
そうだね。
初対面のオトコに、自宅特定されるの、
嫌だよね?」
「いえ。
そういう訳ではないのですが…。
ご近所の口煩いおばさま達のお喋りの格好のネタになりそうで…」と、
少し戯けた顔で言った。
「私、犬の散歩以外、
殆ど外に出ないので」と続けた。
あんまりあれこれ詮索するようなことを言わない方が良いのかなという気持ちと、
もっと彼女のことが知りたいという気持ちがせめぎ合ったけど、
「後でまた、病院に来るのかな?
今日は俺、そのまま休みだけど、
明日、ICU、覗いてみるよ。
早く一般病室に移れると良いね?」と言って、
サッと外に出てドアを開けた。
彼女は優雅に外に出て、そっと手を出した。
思わず手の甲にキスしたくなるほど優雅だったけど、
俺は王子様ってガラじゃないので、
ぶっきらぼうに握手をして、
「また明日!」と言って車に戻って車を出した。
バックミラーを観ると、
彼女はまだ同じ場所に立って僕の方を観ていた。
角を曲がる時に軽くお辞儀をするのも見えた。
ちょっと胸がドキドキした気がする。
これ、
恋に落ちたっていうヤツなのか?
まるで男子校の通学途中で、
電車で見かけた女の子にドキドキしてた時みたいだよ。
まあ、今はオッサンだけど。
いやいや。
患者さんの家族で、
さっき、会ったばかりだぞ?
何歳くらいかな?
凄く若いよな?
化粧っ気もないのに、
凄く可愛かったし。
そんなことを考えながら運転して、
ふと思い立ってガソリンスタンドで洗車してから帰宅した。
それで、シャワーを浴びる時に、
不謹慎にも彼女のことを思い出しながら、
久々にオナニーして、
エラクさっぱりした気分で眠りについた。