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言葉に出来ない
第7章 I LOVE YOU〜亮平
「美由ちゃん、ごめんね?」と、
テーブル席に案内されて、
飲み物を出して貰って一息ついてから言うと、
美由ちゃんはおっとりした顔で微笑んだ。


「まさか、ばあちゃんが賛成してくれるとは思わなかったけど、
母さんが反対する方が予想外で…。
本当にごめん」と言うと、
美由ちゃんはゆっくり話をしてくれる。


「とても大切に育てた自慢の息子を、
お婿さんに出すなんて思ったら、
心がザワザワして当たり前じゃないかしら?
だから、たくさん会う時間を作って、
たくさんお話、出来るようにしたら良いと思いましたよ?」


俺なんかより、
美由ちゃんはよほどしっかりしていた。


「京都のお祖母様もね。
鬼か般若みたいな方を想像してたけど…。
ユーモアたっぷりで、
楽しい方でしたよ?
明日ね。
今日庵に連れて行ってくださることになったみたい。
お着物で来て、良かった!
亮平さん達は、
ゴルフに行こうって仰ってたけど…?
亮平さん、ゴルフするの?」と訊かれて、
頭を掻く。


「んー。
あんまり得意じゃないんだよな。
飛距離は出るけど、
方向がね?」と言うと、

「じゃあ、今度、
私に教えてくださいね?
父が居た頃は、
時々、連れて行って貰ったけど、
何年も行ってないんですよね」と言うから、
ちょっとびっくりしてしまった。


「でも、日焼け、苦手だから…」と小さい声で笑うのが、
凄く可愛くて、
思わず手を握ってしまった。



「亮平さんのお母様は、
桜子様っていうのね?
お祖母様は、百合子様で、
お花の名前で、
素敵ですね」と言うから、

「そういえば、京都のばあちゃんは、
梅子だよ?
梅干しみたいなばあちゃんだけどね?」と言うと、

「まあ!
そんな!
でも、梅干しみたいって…」と、クスクス笑う。


いつもこうやって、
笑顔をたくさん見せてくれる美由ちゃんに、
俺はたくさん、安らぎを貰っていると感じて、
こうして、いつも笑って貰えるようにしてやりたいと、
心から思った。
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