この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
言葉に出来ない
第7章 I LOVE YOU〜亮平
「それと、もう一つ、話というか、
相談があって…。
俺、今の病院辞めて、
美由ちゃんのお父様が勤めている病院で働きたいと思ってます。
まあ、ポジションがあればですけど、
まだ、若いうちに勉強したくて。
前から何処かで武者修行したいと考えていて。
美由ちゃんが良ければだけど。
お祖母様、独りになっちゃうし、
美由ちゃんも、知らないヒトばかりの処に行くのが不安なら、
このままでも構わないけど…」
と言うと、
「わたくしは、良い大人だから、
別に平気よ?
荒井さん達もいるし、
百合子様も近くにいるし。
それに、飛行機に乗れば会えるでしょう?
美由さんはどうなのかしら?」と笑う。
美由ちゃんは、俺のことを見て、ゆっくり話をする。
「私はずっと、引きこもりみたいなもので、
お祖母様とカールと荒井さん達としか過ごして来なかったから、
亮平さんが何処かに行くなら、
ついていきます。
でも、カールは…」と言った。
カールが立ち上がって、
美由ちゃんの手を舐める。
「カールは、
わたくしのお守りをして貰わないと。
だから、残していって?
その代わり、こちらに居る時は、
たくさんカールと遊んであげて?」と、
お祖母様が笑う。
俺は美由ちゃんの手をギュッと握って、
「ありがとうございます。
まあ、あっちに席があればだけど…。
明日、ご両親と話をする時に、
この件、言ってみます」と言うと、
すっかりスッキリした感じがした。
「それじゃあ、わたくし、寝ますわよ?
あなた達も、遅くならないようにね?
どちらのお部屋で寝ても、
声とかは聴こえないから、
大丈夫よ?」と、悪戯っぽい顔で笑うと、
優雅に立ち上がって、
「カール?
今日はわたくしと寝ましょうね?」と、
カールを連れて行ってしまった。
残された俺と美由ちゃんは、
少しぼんやりした顔で見つめ合ってしまった。
美由ちゃんが、恥ずかしそうに、
「今夜は、どちらで休みますか?」と言うので、
「美由ちゃんの部屋、
行ってみたいな?」と答えると、
頷いて俺の手をそっと握って立ち上がった。
相談があって…。
俺、今の病院辞めて、
美由ちゃんのお父様が勤めている病院で働きたいと思ってます。
まあ、ポジションがあればですけど、
まだ、若いうちに勉強したくて。
前から何処かで武者修行したいと考えていて。
美由ちゃんが良ければだけど。
お祖母様、独りになっちゃうし、
美由ちゃんも、知らないヒトばかりの処に行くのが不安なら、
このままでも構わないけど…」
と言うと、
「わたくしは、良い大人だから、
別に平気よ?
荒井さん達もいるし、
百合子様も近くにいるし。
それに、飛行機に乗れば会えるでしょう?
美由さんはどうなのかしら?」と笑う。
美由ちゃんは、俺のことを見て、ゆっくり話をする。
「私はずっと、引きこもりみたいなもので、
お祖母様とカールと荒井さん達としか過ごして来なかったから、
亮平さんが何処かに行くなら、
ついていきます。
でも、カールは…」と言った。
カールが立ち上がって、
美由ちゃんの手を舐める。
「カールは、
わたくしのお守りをして貰わないと。
だから、残していって?
その代わり、こちらに居る時は、
たくさんカールと遊んであげて?」と、
お祖母様が笑う。
俺は美由ちゃんの手をギュッと握って、
「ありがとうございます。
まあ、あっちに席があればだけど…。
明日、ご両親と話をする時に、
この件、言ってみます」と言うと、
すっかりスッキリした感じがした。
「それじゃあ、わたくし、寝ますわよ?
あなた達も、遅くならないようにね?
どちらのお部屋で寝ても、
声とかは聴こえないから、
大丈夫よ?」と、悪戯っぽい顔で笑うと、
優雅に立ち上がって、
「カール?
今日はわたくしと寝ましょうね?」と、
カールを連れて行ってしまった。
残された俺と美由ちゃんは、
少しぼんやりした顔で見つめ合ってしまった。
美由ちゃんが、恥ずかしそうに、
「今夜は、どちらで休みますか?」と言うので、
「美由ちゃんの部屋、
行ってみたいな?」と答えると、
頷いて俺の手をそっと握って立ち上がった。