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言葉に出来ない
第1章 突然の出会いは進展もなし〜亮平
いつも走るコースから少しズレてはいるけど、
距離的には問題ない、
思いの外、俺のマンションから近い処に彼女の家はあった。


そこの近くの大きい公園は、
ランニングの途中、ストレッチをしたり、顔を洗ったりするのに立ち寄ったりもしていた。


気が付かなかったけど、
ニアミスしてたのかな?と、
トイプードルかなんかをのんびり散歩させてる姿を想像してみた。


自宅のある辺りは、所謂『お屋敷街』と呼ばれるエリアで、
大きな家が並んでいるけど、
彼女の家と思しき処はその中でも一際大きな敷地で、
外壁が何処までも続いていた。

通用口らしき処の近くに、外の通りに面した小さな平屋の建物があって、
そこの重々しい木のドアに『atelier μ』という文字が書かれたプレートが掛かっていたけど、
出窓には綺麗なレースやら花柄のカーテンが掛かっていて、
中は見えなかった。


ん?
この長い壁の中全体が自宅って訳じゃなくて、
この小さな平屋が彼女の家と仕事場なのかな?

そうだよな。

こんな長々とした塀の中、全部が自宅とか、
都内ではないけどその近郊で、あり得ないよな?


そんなことを思いながら、軽いフットワークで駆け抜けて公園まで出た。


顔を洗ってストレッチしてから、
いつものルートで自宅まで走って、
シャワーを浴びた。


病院に行ってるのかな?
忘れ物したフリして、行こうか?

いやいや。
そんなこと、一度もないから、
不自然だと周りに思われるな。


明日、とにかく、ICUを覗いてみよう。


そんでもって、
時間合わせて、
また、車で送っていけたら良いのにな。



そう思いながら髪をガシガシとタオルで乱暴に拭いてから、
ペットボトルの水を持って書斎代わりの仕事部屋に入って、
新しい術式の論文が載ってる専門誌を読み始めた。


読み終わったら結構遅い時間になってた。


腹、減ってきたな。


そう思って、近くの牛丼屋まで歩いて行って、
特盛を食べてから帰宅した。



彼女は、朝のファミレスもだけど、
牛丼屋なんかも入ったこと、ないんだろうな?

と思って、
二人で並んで牛丼を食べてる所を想像しようとして、
笑ってしまった。


早く明日にならないかな?


そう思ったら、
ニヤニヤしてしまった。
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