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言葉に出来ない
第8章 YES-YES-YES〜美由
バスタブには、薔薇の花弁が浮かんでいて、
キャンドルが灯っていた。


「まあ!
凄くロマンティック!」と呟くと、

「いや、京都のばあちゃんがさ。
これくらいしないと!と言って、
さっき、持たせてくれた。
あんな、般若みたいなばあちゃんがだよ?」と言うので、
クスクス笑ってしまって、
リラックスしてしまう。


シャワーでお互いの身体を丁寧に洗い合って、
私はガチガチに固められた髪を2回洗って、
トリートメントをしてから、
二人、バスタブに入った。


亮平さんに寄り掛かっていると、
フワフワとした気持ちになって、
本当に幸せだなと感じる。


振り返って亮平さんの方を観ると、
優しく微笑んでキスしてくれる。


股間のモノが硬くなっているのを感じて、
少しだけ緊張してしまうけど、
全て、亮平さんに委ねようと思っていた。


何度も何度もキスをして、
亮平さんの上に跨って首に手を回して夢中になって舌を絡めていたら、

「ダメだ。
ストップ!
これ以上するとヤバいから…」と言われて、
キョトンとしてしまう。


「初めてはベッドで、
ゆっくり愛してあげたいから、
出ようか?
俺、このままだと、
鼻血出ちゃうよ」と笑って、
額にキスをしてくれるので、
可笑しくて二人、声を上げて笑ってしまった。


「先に上がってるね?
髪、乾かすの手伝おうか?」と言われて、

「大丈夫です。
少しは伸びたけど、
まだまだ短いから、
すぐ乾きますよ?」と言った。



浮かんだ花弁を集めて、
そっと纏めておいた。

バスタブを軽く流して洗ってから上がると、
ゆっくり髪を乾かしてから、
お祖母様が持たせてくれた純白のナイトドレスに着替えた。


下着は…。
脱がされる時がむしろ恥ずかしくて、
何もつけずに、
ベッドルームに向かった。
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