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言葉に出来ない
第2章 これって好きってこと?〜美由
小川美由様

お祖母様、無事に退院出来て何よりでした。
そして、昨日は唐突に食事にお誘いしたので、
驚かれたかと思い、メールを書いています。

病院の近くにハンバーグとケーキで有名なレストランがありますが、
女性客が多いみたいで、
なかなかオトコ独りでは行けずにおります。

良かったら、付き合っていただけませんか?

夕食に抵抗があるなら、
ランチでも構いません。

勿論、お迎えとお見送りもしますので、
ご検討ください。


夕食の場合は、平日でも土日でも。
ランチは、土曜の遅めの時間、または日曜日になります。

日時はお任せします。







そんなメールだった。

最後には、きちんとフルネームに始まる仕事用の署名が添えられていた。



ご検討くださいか…。

本当に、甘いモノを食べたいだけなのね?



そう思いながら、
言葉を選んで短い返事を出した。


夕食は家族で取る習慣なので、
ランチでご一緒したい。
土日はどちらでも構わないこと。
自宅までのお迎えは遠慮させていただきたいことを書いた。


我ながら、素気なくて、
事務的なメールだと思って、
書き直そうかとも思ったけど、
そのまま送信してしまった。



つまらないオンナだと思って、
返信もないかもしれないと思って、
他の仕事のメールの処理をして、
仕事を始めた。



心臓外科の論文の翻訳をしながら、
お祖母様のバイパス手術のことを考えた。


不要だと私は結論を出したけど、
きちんとお祖母様にも意見を訊くべきかもしれない。


そう思って、少し考え込んでしまって、
キーボードを叩く手が止まっていたみたいで、
カールが仕事が終わったのかと思って起き上がって私の横に来て、
甘えた声を出した。


立ち上がってソファに座って、
カールに寄り掛かるようにして抱き締めると、
カールが私の頬を舐めてくれる。


暫く艶やかな身体を撫でてあげてると、
満足そうな顔をして、
伸びをする。


そのまま、寄り掛かってお昼寝をしてしまった。
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