この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
言葉に出来ない
第2章 これって好きってこと?〜美由
伸びをしながらカールの頭を撫でて、
スリープ状態になっていたデスクのノートパソコンのキーを押す。
翻訳途中だった原稿は自動保存はされていると思ったけど、
念の為、もう一度上書きしてから閉じてメールを開くと、
高木先生から返信があるのが目に飛び込んできた。
小川美由様
それでは、今週の土曜日14時に、
病院の最寄駅の改札口で。
宜しくお願いします。
そんな短い返信だった。
うん。
やっぱり、甘いモノを食べたくて、
その為の依頼って感じね?
職場の方にはお願い出来ないから、
あまり関係ない私に仕方なく頼んでいるんでしょう。
だって…。
私のことなんて、何も知らないし、
魅力的ってこともないでしょうし。
午前中はお仕事って書いてあったから、
14時なのね?
そんなことを考えながら、
返信もしないでパソコンを閉じた。
夕方だけど、まだ外は明るかったので、
ドア横の壁に掛けてあるガッシリしたリードを手にすると、
カールが嬉しそうに尻尾を振ってからお座りをして、
私の方を見上げる。
頭を撫でながらリードを首輪に装着する。
散歩用に使っているエブリンを斜め掛けにして、
小さいトートバッグも持って、
散歩に出掛けた。
いつもの公園で、
犬友のおばさま達に会釈をする。
同じ犬種の方は居ないけど、
カールは大型犬だけどとても大人しいので安心だった。
それでも、小さいお子様などは怖がる子も居るので、
あまり人が居ない処をグルリと歩いてから、
のんびり家に帰った。
少し物足りなそうな顔をカールがするので、
中庭の芝生の処で、
ボールとフリスビーをしてあげてから、
脚を洗って本宅に入った。
自分もうがいと手洗いをして、
ついでに顔も洗ってからキッチンに入って、
荒井さんと二人で夕食の支度をした。
スリープ状態になっていたデスクのノートパソコンのキーを押す。
翻訳途中だった原稿は自動保存はされていると思ったけど、
念の為、もう一度上書きしてから閉じてメールを開くと、
高木先生から返信があるのが目に飛び込んできた。
小川美由様
それでは、今週の土曜日14時に、
病院の最寄駅の改札口で。
宜しくお願いします。
そんな短い返信だった。
うん。
やっぱり、甘いモノを食べたくて、
その為の依頼って感じね?
職場の方にはお願い出来ないから、
あまり関係ない私に仕方なく頼んでいるんでしょう。
だって…。
私のことなんて、何も知らないし、
魅力的ってこともないでしょうし。
午前中はお仕事って書いてあったから、
14時なのね?
そんなことを考えながら、
返信もしないでパソコンを閉じた。
夕方だけど、まだ外は明るかったので、
ドア横の壁に掛けてあるガッシリしたリードを手にすると、
カールが嬉しそうに尻尾を振ってからお座りをして、
私の方を見上げる。
頭を撫でながらリードを首輪に装着する。
散歩用に使っているエブリンを斜め掛けにして、
小さいトートバッグも持って、
散歩に出掛けた。
いつもの公園で、
犬友のおばさま達に会釈をする。
同じ犬種の方は居ないけど、
カールは大型犬だけどとても大人しいので安心だった。
それでも、小さいお子様などは怖がる子も居るので、
あまり人が居ない処をグルリと歩いてから、
のんびり家に帰った。
少し物足りなそうな顔をカールがするので、
中庭の芝生の処で、
ボールとフリスビーをしてあげてから、
脚を洗って本宅に入った。
自分もうがいと手洗いをして、
ついでに顔も洗ってからキッチンに入って、
荒井さんと二人で夕食の支度をした。