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言葉に出来ない
第2章 これって好きってこと?〜美由
時計を見ると、もう6時半、過ぎていた。
どうしよう?
と思いながら、
文庫本をバッグに入れようとしていたら、
バッグの中の携帯電話が震え出した。
手に取ると、
登録されていない電話番号がディスプレイされていた。
「もしもし?」
と言うと、
少しザワザワした音と共に、
「ああ。
良かった。
出てくれた。
今、何処?」という声が流れてきた。
「あの…。
改札に…」と言った処で、
息を少し切らせたような顔で私の前に走ってきた。
そして、
「本当に待たせてごめんね?」と、
高木先生が長い身体を二つ折りにするように頭を下げた。
周りの人達が、
私達のことを見ている気がして恥ずかしくなってしまう。
「大丈夫ですから。
あの…。
頭を上げてください」と言うと、
高木先生は頭を上げて私の顔を見ると、
「あれ?
髪の毛…」と少し驚いた顔をした。
「ちょっと切り過ぎちゃって…。
変…ですよね?」と言うと、
「そんなことないよ?
なんか、幼くなったっていうか、
可愛くなったけど…。
サラサラの長い髪、
勿体ないような気もするな」とマジマジと私の顔を観た。
「それより、本当にごめん。
遅いランチどころか、
夕食の時間だよね?
もう、帰らないとダメなのかな?」と、
私の顔を心配そうな顔で覗き込むので、
「でも、高木先生もランチ、まだなんですよね?
夕食、外で食べて帰りますと電話しますね?」と言うと、
物凄く喜んだ顔をした。
自宅に電話をして、
荒井さんにお祖母様の夕食とお薬のことを頼んで、
高木先生の顔を見上げて、
「それでは、連れて行ってくださいね?」と言った。
どうしよう?
と思いながら、
文庫本をバッグに入れようとしていたら、
バッグの中の携帯電話が震え出した。
手に取ると、
登録されていない電話番号がディスプレイされていた。
「もしもし?」
と言うと、
少しザワザワした音と共に、
「ああ。
良かった。
出てくれた。
今、何処?」という声が流れてきた。
「あの…。
改札に…」と言った処で、
息を少し切らせたような顔で私の前に走ってきた。
そして、
「本当に待たせてごめんね?」と、
高木先生が長い身体を二つ折りにするように頭を下げた。
周りの人達が、
私達のことを見ている気がして恥ずかしくなってしまう。
「大丈夫ですから。
あの…。
頭を上げてください」と言うと、
高木先生は頭を上げて私の顔を見ると、
「あれ?
髪の毛…」と少し驚いた顔をした。
「ちょっと切り過ぎちゃって…。
変…ですよね?」と言うと、
「そんなことないよ?
なんか、幼くなったっていうか、
可愛くなったけど…。
サラサラの長い髪、
勿体ないような気もするな」とマジマジと私の顔を観た。
「それより、本当にごめん。
遅いランチどころか、
夕食の時間だよね?
もう、帰らないとダメなのかな?」と、
私の顔を心配そうな顔で覗き込むので、
「でも、高木先生もランチ、まだなんですよね?
夕食、外で食べて帰りますと電話しますね?」と言うと、
物凄く喜んだ顔をした。
自宅に電話をして、
荒井さんにお祖母様の夕食とお薬のことを頼んで、
高木先生の顔を見上げて、
「それでは、連れて行ってくださいね?」と言った。