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言葉に出来ない
第2章 これって好きってこと?〜美由
「美由ちゃん…じゃなくて、美由さん、
ここ、来たことあるどころか、
常連さんなんだね?」と言うので、
「はい。
子供の頃から…」と笑う。
「初デートなのに、
遅刻するし、
お店は目新しい処じゃないし、
病院臭いし、
ホントにごめん」と言うので、
「初デートなんですか?
単に甘いモノ、食べたいだけかと思ってました」と言うと、
「えっ?
さっき、お店の人に、
『デート』って言ってなかった?」と慌てて言うので、
笑ってしまった。
「初デートは、
この前の朝食だったのかも?」と言うと、
「いや。
あれは、単に送って行ったついでだから。
今日が初デートのつもりだったけど、
こんなに遅刻して待たせたから、
本当に不甲斐なくて…」と頭を掻いた。
「それより、お腹、空きましたから、
メニュー、観ましょうね?」と言って、
真剣な顔でメニューを眺める高木先生の顔を盗み見するように眺めた。
「美由ちゃん、じゃなくて、
美由さんの方が、ここの料理、詳しそうだよね?
お勧めは?」と言われて、
「私はハンバーグが好きです。
夜だから、コースにしちゃうと楽チンかも。
飲み物は、お車だからお水にして、
食後にトレイでケーキ持って来て貰って選びましょうか?」と言うと、
「美由さんはアルコール、飲めば?」と言われた。
「私、弱いから…。
じゃあ、ノンアルコールのスパークリングワインで、
乾杯しましょうか?」と言うと、
嬉しそうに頷いた。
ホール係の方が来て、
グラスキャンドルを置いてくれるのを待って、
高木先生が注文してくれる。
少しするとソムリエバッジを付けた方が来て、
静かにフルートグラスに美しい泡が立ち昇るドリンクを注いでくれる。
「ありがとう」と高木先生が言うと、
目を伏せがちに軽く会釈して立ち去るのを待ってから、
そっとグラスを上げて、
「乾杯」と二人、小さい声で言って笑った。
喉が渇いていたのか、
結構な勢いで高木先生が飲み干してしまうので、
笑ってしまうと、
ソムリエさんが直ぐに来て、
二杯目を注いでくれる。
「ああ。
ごめん。
そういえば、喉がカラカラだった」と言うので、
ボトルでガス入りのお水とグラスも持って来て貰うと、
少し落ち着いた気持ちになった。
ここ、来たことあるどころか、
常連さんなんだね?」と言うので、
「はい。
子供の頃から…」と笑う。
「初デートなのに、
遅刻するし、
お店は目新しい処じゃないし、
病院臭いし、
ホントにごめん」と言うので、
「初デートなんですか?
単に甘いモノ、食べたいだけかと思ってました」と言うと、
「えっ?
さっき、お店の人に、
『デート』って言ってなかった?」と慌てて言うので、
笑ってしまった。
「初デートは、
この前の朝食だったのかも?」と言うと、
「いや。
あれは、単に送って行ったついでだから。
今日が初デートのつもりだったけど、
こんなに遅刻して待たせたから、
本当に不甲斐なくて…」と頭を掻いた。
「それより、お腹、空きましたから、
メニュー、観ましょうね?」と言って、
真剣な顔でメニューを眺める高木先生の顔を盗み見するように眺めた。
「美由ちゃん、じゃなくて、
美由さんの方が、ここの料理、詳しそうだよね?
お勧めは?」と言われて、
「私はハンバーグが好きです。
夜だから、コースにしちゃうと楽チンかも。
飲み物は、お車だからお水にして、
食後にトレイでケーキ持って来て貰って選びましょうか?」と言うと、
「美由さんはアルコール、飲めば?」と言われた。
「私、弱いから…。
じゃあ、ノンアルコールのスパークリングワインで、
乾杯しましょうか?」と言うと、
嬉しそうに頷いた。
ホール係の方が来て、
グラスキャンドルを置いてくれるのを待って、
高木先生が注文してくれる。
少しするとソムリエバッジを付けた方が来て、
静かにフルートグラスに美しい泡が立ち昇るドリンクを注いでくれる。
「ありがとう」と高木先生が言うと、
目を伏せがちに軽く会釈して立ち去るのを待ってから、
そっとグラスを上げて、
「乾杯」と二人、小さい声で言って笑った。
喉が渇いていたのか、
結構な勢いで高木先生が飲み干してしまうので、
笑ってしまうと、
ソムリエさんが直ぐに来て、
二杯目を注いでくれる。
「ああ。
ごめん。
そういえば、喉がカラカラだった」と言うので、
ボトルでガス入りのお水とグラスも持って来て貰うと、
少し落ち着いた気持ちになった。