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言葉に出来ない
第2章 これって好きってこと?〜美由
ナビに登録してくれてたのか、
そのまま静かに車を走らせる。

家の近くになると車を停めて、

「この辺りで降りた方が良いのかな?
でもさ。
この辺りの住宅街って、
お屋敷が多くてかえって庭とか広いから道路が暗いし、
なんか、心配だな?」と言った。


「じゃあ、家の前まで送って頂こうかしら?」と言うと、
嬉しそうな顔をして、車を出した。


あっ…

と思ったけど、
家に入る門は塀や庭木と一体化していて判りにくくて通り過ぎてしまって、
そのままアトリエの前まで進んで、

「ここで良いのかな?」と言った。


まあ、家ではないけど、
アトリエだから、良いのかなと思って、

「ありがとうございます」と言った。


高木先生は車から降りてドアを開けてくれるので、
ゆっくり外に出ると、

「また、明日。
楽しみにしてるよ。
それと、本当に今日は長時間、待たせちゃって、
本当にごめんね?」と言って、
そっと手を握った。


先生の手はとても大きくて温かかった。


「立ち話してると、
ご近所さんに見られちゃうよね?
早く家に入って?
俺もすぐ、車、出すから」と言うと、
軽く背中に手を掛けて私のアトリエのドアへと身体を押した。



「亮平さん、今日はご馳走様でした。
おやすみなさい」と言って見上げると、
照れ臭そうに笑って、

「おやすみなさい。
また、明日」と言った。


私が鍵を開けてドアに入るのを見届けるようにしてから、
車に乗り込んで、
静かに車を出した。


デスクに座ってバッグから携帯電話を出して、
夕方の着信を確認してから、
「高木亮平先生」と登録してから、
「高木亮平さま」に書き換えてみた。


あんなに恐いお顔をしてるのに、
3個もケーキを食べるなんて…

と思うと、おかしくてクスクス笑ってしまう。


よほど甘党なのか、
それとも手術とかで体力と気力を使うから甘いモノが食べたくなるのかしら?
と考えていたら、
携帯電話が震えてびっくりしてしまって電話を落としそうになる。


「ごめん。
もう、寝てた?
今、家に着いたよ。
本当に今日はごめん。
それと、ありがとう」とのんびりした口調で言うと、

「あ。
夜とか、電話、迷惑だよね?」と言うので、

「大丈夫ですよ。
今日はオペで大変でしたから、
早めにお休みくださいね?」と言って、
電話を切った。
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