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言葉に出来ない
第3章 愛の中へ〜亮平
「少しだけ、寄っていきます?」と言われて、
「えっ?」と間抜けな声を出してしまう。
「祖母しか居りませんし…」と言うので、
頷いた。
家に近づく手前で、
「車を停めてください」と言うと、
バッグの中から何かを出すと、
壁かと思っていた処が大きく開いて驚く。
「なんか、秘密基地みたいだな。
門になってるなんて、全然判らなかった」と言いながら、
やばい。
ランニングして見てたことがバレてしまうと思う。
中に入ると門が閉まっていく。
玄関の辺りまで、
ゆるやかなアプローチが続く。
「これなら、庭の中で運転の練習出来そうだね?」と言うと、
「はい。庭の中だけなら運転出来ますよ?
外は怖くて…」と笑う。
車を停めて外に出ると、
助手席に回り込んでドアを開けていると、
玄関の大きなドアが開いて誰かが出て来た。
てっきりお祖母様かと思っていたら、
多分、お手伝いさんらしき年輩の女性で、
静かにお辞儀をして、
「おかえりなさいませ」と言った。
「亮平さん、車の鍵を貸してくださる?
荒井さん、今日、海の方にドライブしたので、
軽く下廻りを洗っておくように伝えてください」と鍵を渡してしまう。
「あ、勝手にごめんなさい。
いつも、父も海から帰るとそうしていたので…」と言った。
そのまま、家の中に入ると、
奥の扉から病院で会った時とは全く雰囲気が違うお祖母様が、
和やかな顔で出て来た。
うちも、世間一般的には金持ちだと思っていた。
でも、美由ちゃんの家はなんていうか、
桁違いだった。
見送りに行ってた処が自宅かと思っていたら、
本宅はもっと奥にあって、
大邸宅だった。
これ、財産目当てって思われないか?
と思ったら、なんか、気持ちが泡立ってきたような感覚になった。
「えっ?」と間抜けな声を出してしまう。
「祖母しか居りませんし…」と言うので、
頷いた。
家に近づく手前で、
「車を停めてください」と言うと、
バッグの中から何かを出すと、
壁かと思っていた処が大きく開いて驚く。
「なんか、秘密基地みたいだな。
門になってるなんて、全然判らなかった」と言いながら、
やばい。
ランニングして見てたことがバレてしまうと思う。
中に入ると門が閉まっていく。
玄関の辺りまで、
ゆるやかなアプローチが続く。
「これなら、庭の中で運転の練習出来そうだね?」と言うと、
「はい。庭の中だけなら運転出来ますよ?
外は怖くて…」と笑う。
車を停めて外に出ると、
助手席に回り込んでドアを開けていると、
玄関の大きなドアが開いて誰かが出て来た。
てっきりお祖母様かと思っていたら、
多分、お手伝いさんらしき年輩の女性で、
静かにお辞儀をして、
「おかえりなさいませ」と言った。
「亮平さん、車の鍵を貸してくださる?
荒井さん、今日、海の方にドライブしたので、
軽く下廻りを洗っておくように伝えてください」と鍵を渡してしまう。
「あ、勝手にごめんなさい。
いつも、父も海から帰るとそうしていたので…」と言った。
そのまま、家の中に入ると、
奥の扉から病院で会った時とは全く雰囲気が違うお祖母様が、
和やかな顔で出て来た。
うちも、世間一般的には金持ちだと思っていた。
でも、美由ちゃんの家はなんていうか、
桁違いだった。
見送りに行ってた処が自宅かと思っていたら、
本宅はもっと奥にあって、
大邸宅だった。
これ、財産目当てって思われないか?
と思ったら、なんか、気持ちが泡立ってきたような感覚になった。