この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
言葉に出来ない
第3章 愛の中へ〜亮平
「そう?
百合子さんの処のね?
前にお話、伺ったこと、あるわ?
お孫さんを預かってるお話」と言って、
クスクス笑われてしまって、
少し気まずくなる。


ヤンチャなこともあった。
何しろ、男子校だったし。

そのくせ、ばあちゃんには甘えまくっていた。

よく、甘味処なんかも連れて行って貰ったし、
お菓子目当てでお茶のお稽古なんかも好きで、
茶室に行って、炭の匂いとか、お香を嗅ぐのも好きだった。


兄貴に対するコンプレックスを楽天的なばあちゃんには笑い飛ばされたけど、
なかなか、自分が強い気持ちになれなかった時も、
一番話を聴いて貰っていた。


ちょっとぼんやりした顔をしてたのかもしれない。


「なんだか、ご縁を感じるわ?
でも、高木先生のご両親様は、
流石にお婿さんにくださいって言ったら承諾してくださらないわよね?」と言われて、

「えっ?」と声が出てしまう。


美由ちゃんは、少し慌てた声で、

「お祖母様、そんなこと!
まだ、お付き合いを始めたばかりなんです。
亮平さん、お困りになるわ?」と言いながら、
少し涙目になっていた。


「でも、年齢的にも、そういうことも考えるんじゃないかしら?
それとも、単に遊びたいだけなの?」と、
お祖母様はキラリと目を光らせて言った。


「俺は…、
いや、私は、美由さんと居ると不思議と昔から一緒に居るみたいに寛いだ気持ちになれて、
ずっと一緒に居たいと思っているので、
出来れば結婚したいと考えてます。
会ったばかりなのに、無責任なヤツと思われるかもしれませんが。
遊びたいとか、そういうつもりはありません。
仕事ばかりで時間、作れないから、
ちゃんと付き合えるか、そっちが心配で。
それと、小川教授のことは、
今日の昼間、知りましたが、
それを聴く前から、美由さんと付き合いたいと言ってましたし、
まして、こんな豪邸のお嬢様だなんて知らなくて…。
財産目当てって思われないか心配で…」と言うと、
お祖母様は声を上げて笑うと、

「ほら。
お箸が止まってますよ?
とにかく、夕食、いただいてしまいましょうね?」と締め括るように宣言すると、
3人、食べることに集中するように食事を進めた。
/140ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ