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言葉に出来ない
第4章 愛を止めないで〜美由
「フェラは下手過ぎるから、
もう、いいや。
挿れるよ?
ほら、脚、開けよ?」と言われて、我に返って、
周りを見渡した。
両手は縛られたままだったけれど、
サイドテーブルのスタンドに手が届きそうだった。
咄嗟に手を伸ばして、ローラアシュレイのスタンドを両手で握って振り回すと、
サイドテーブルに飾ってあった薔薇が活けられたバカラの花瓶が大きな音を立てて床で割れた。
スタンドはコンセントが抜けて空を切るだけで、
上手く反撃は出来なかった。
スタンドも叩き落とされて、
脚を開かれて、
もう、ダメだと思って、
手を伸ばしてなんとか届いた薔薇の枝を振り回したら、
相手の頬に当たった。
丁寧に落としていたつもりだったけど、
残っていた棘が、
相手の頬に僅かな傷をつけて、血が滲んでいた。
ドス黒い顔で怒って、
私の首を絞めながら、
両脚の間に無理矢理、沈めようとするのが判った。
初めてだった私の入り口は固く閉ざされていて、
手間取っているようだったけど、
もう、時間の問題だった。
「お母様、ごめんなさい。
私、もう…」と思った時に、
私の部屋のドアが開いて、
黒豹のようにカールが飛び込んで来た。
その時、確かにお祖父様が、
「カール、やりなさい」と言った気がした。
カールはそのまま、オトコを身体ごと吹き飛ばして、
床の上で馬乗りになり、
喉笛を噛み切ろうとする勢いで唸り声を上げていた。
「カール、ダメ。
辞めて?
STOP!!
stay, Karl!」
と言うと、
ベッドの上に乗って、
私の隣でそっと伏せの姿勢を取った。
それでも、オトコに対して、
威嚇する低い声を出したままで、
身体はピンと緊張したままだった。
ドアの処に、
銀のステッキを持ったお祖父様が立っていて、
「破談だ。
二度と顔を見せないでくれ。
大学病院も辞めて貰うから、
そのつもりで」と、
冷たい声で言ってくれた。
オトコは慌ててスラックスを履くと、
そのまま、私の方も見ないで出て行った。
もう、いいや。
挿れるよ?
ほら、脚、開けよ?」と言われて、我に返って、
周りを見渡した。
両手は縛られたままだったけれど、
サイドテーブルのスタンドに手が届きそうだった。
咄嗟に手を伸ばして、ローラアシュレイのスタンドを両手で握って振り回すと、
サイドテーブルに飾ってあった薔薇が活けられたバカラの花瓶が大きな音を立てて床で割れた。
スタンドはコンセントが抜けて空を切るだけで、
上手く反撃は出来なかった。
スタンドも叩き落とされて、
脚を開かれて、
もう、ダメだと思って、
手を伸ばしてなんとか届いた薔薇の枝を振り回したら、
相手の頬に当たった。
丁寧に落としていたつもりだったけど、
残っていた棘が、
相手の頬に僅かな傷をつけて、血が滲んでいた。
ドス黒い顔で怒って、
私の首を絞めながら、
両脚の間に無理矢理、沈めようとするのが判った。
初めてだった私の入り口は固く閉ざされていて、
手間取っているようだったけど、
もう、時間の問題だった。
「お母様、ごめんなさい。
私、もう…」と思った時に、
私の部屋のドアが開いて、
黒豹のようにカールが飛び込んで来た。
その時、確かにお祖父様が、
「カール、やりなさい」と言った気がした。
カールはそのまま、オトコを身体ごと吹き飛ばして、
床の上で馬乗りになり、
喉笛を噛み切ろうとする勢いで唸り声を上げていた。
「カール、ダメ。
辞めて?
STOP!!
stay, Karl!」
と言うと、
ベッドの上に乗って、
私の隣でそっと伏せの姿勢を取った。
それでも、オトコに対して、
威嚇する低い声を出したままで、
身体はピンと緊張したままだった。
ドアの処に、
銀のステッキを持ったお祖父様が立っていて、
「破談だ。
二度と顔を見せないでくれ。
大学病院も辞めて貰うから、
そのつもりで」と、
冷たい声で言ってくれた。
オトコは慌ててスラックスを履くと、
そのまま、私の方も見ないで出て行った。