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言葉に出来ない
第4章 愛を止めないで〜美由
亮平さんとは、
朝のお散歩で毎日少しだけ会って、
夜は遠慮しながら電話をくれた。
お祖母様は、
「お夕食にお誘いすれば?」と笑うけど、
平日だと翌日のお仕事に障りが出るといけないし、
こんな古めかしい家にお呼び立てして、
おばあちゃんが作ったような食事をするのも気を遣わせてしまうと思っていた。
それに、何より、
夜、お会いするのがやっぱり怖かったりもした。
土曜日は「残業にならなかったよ」と電話が来て、
「先週のリベンジしたい」と言われて、
少し遅いランチを近くのお店で取った。
「ケーキは一個にしようかな?
オペなかったから、そこまで糖分を欲してないから」と笑う亮平さんは、
コドモみたいな顔をしていた。
食事の後、
車に積んであったシャツ類をクリーニング屋さんに持ち込んで、
代わりにクリーニングが終わったシャツやスーツをピックアップするのにお付き合いした。
「部屋に置いて来ても良いかな?」と言われて、
マンションまで行くと、
思ったより自宅と近くて驚いてしまった。
中に入るのは遠慮して、
車で待っていると、
急いで戻って来てくれる。
「この後、どうしよう?
美由ちゃん、行きたい処、ある?」と訊かれて、
少し困ってしまう。
行きたい処と言われても、
どこも思い付かなかった。
本当に私、つまらない人間だわ?
と思ってしまう。
「俺は美由ちゃんと一緒に居れるなら、
何処でも良いし、
なんなら何もしなくて、ぼんやりしてても良い位だけど、
それじゃ、朴念仁だよな?」と頭を掻くから、
笑ってしまう。
「だったら、のんびりお話しながら、
明日の計画、立てるのはどうかしら?」と言うと、
嬉しそうに笑ってくれる。
「じゃあ、ちょっとだけドライブして、
明日の計画、立てようか?」と亮平さんは笑って、
エンジンを掛けて、静かに車を出した。
朝のお散歩で毎日少しだけ会って、
夜は遠慮しながら電話をくれた。
お祖母様は、
「お夕食にお誘いすれば?」と笑うけど、
平日だと翌日のお仕事に障りが出るといけないし、
こんな古めかしい家にお呼び立てして、
おばあちゃんが作ったような食事をするのも気を遣わせてしまうと思っていた。
それに、何より、
夜、お会いするのがやっぱり怖かったりもした。
土曜日は「残業にならなかったよ」と電話が来て、
「先週のリベンジしたい」と言われて、
少し遅いランチを近くのお店で取った。
「ケーキは一個にしようかな?
オペなかったから、そこまで糖分を欲してないから」と笑う亮平さんは、
コドモみたいな顔をしていた。
食事の後、
車に積んであったシャツ類をクリーニング屋さんに持ち込んで、
代わりにクリーニングが終わったシャツやスーツをピックアップするのにお付き合いした。
「部屋に置いて来ても良いかな?」と言われて、
マンションまで行くと、
思ったより自宅と近くて驚いてしまった。
中に入るのは遠慮して、
車で待っていると、
急いで戻って来てくれる。
「この後、どうしよう?
美由ちゃん、行きたい処、ある?」と訊かれて、
少し困ってしまう。
行きたい処と言われても、
どこも思い付かなかった。
本当に私、つまらない人間だわ?
と思ってしまう。
「俺は美由ちゃんと一緒に居れるなら、
何処でも良いし、
なんなら何もしなくて、ぼんやりしてても良い位だけど、
それじゃ、朴念仁だよな?」と頭を掻くから、
笑ってしまう。
「だったら、のんびりお話しながら、
明日の計画、立てるのはどうかしら?」と言うと、
嬉しそうに笑ってくれる。
「じゃあ、ちょっとだけドライブして、
明日の計画、立てようか?」と亮平さんは笑って、
エンジンを掛けて、静かに車を出した。