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言葉に出来ない
第1章 突然の出会いは進展もなし〜亮平
暫く車を走らせていたけど、
本当に彼女は物静かで何も話をしない。

俺も何を話して良いかも判らなかったから、
取り敢えず、運転に集中することにした。

何しろ、夜勤明けだし、
初対面の女の子を乗せて事故るわけにもいかない。


運転は好きだけど、
最近は通勤にしか使ってないし、
そういえば洗車もしてなかったなと、
ガラスの汚れが気になってしまって、

「はぁ…」と溜息をついてしまった。



「あ…。
ごめんなさい。
私、黙ったままで、失礼でしたよね?」と彼女が言うから、
慌てて、

「いや。
そんなことないよ。
車の窓ガラスが汚いなって思って。
こっちこそ、喋らなくてごめん」と言ったけど、
運転してるから彼女がどんな表情をしてるのかは判らなかった。



「あ…、あそこは?
パンケーキ、あるかしら?」と、
ハンバーグが売りのリーズナブルなチェーン展開しているファミレスの看板を指差した。


「でも…、反対側ですよね?
他にもあるかしら?」と呟くように言うので、

「グルっと回れば大丈夫だよ?」と言って、少し先の信号で取り敢えず曲がって、迂回して国道に戻ってファミレスに到着した。



車から降りてドアを開けてあげる。

なんとなく、そうするのが自然な感じがする女の子だったから。


お店のドアも押さえて開けてあげると、
物凄く自然な笑顔で、
「ありがとうございます」と言った。



そして、席に着くと彼女は真剣な顔でメニューを観ていた。


俺はいつも同じようなモノしか食べないから、
チラっとメニューを確認して、
彼女の様子を観ていた。


急にメニューから顔を上げた彼女と目が合ってしまって、
慌てて俯いてメニューをもう一度観ると、

「先生は、何を召し上がるんですか?
パンケーキはなかったですね?
お店の選択ミスでした。
ごめんなさい」と言われた。


ああ。
多分、ここの店に来るの、
初めてなんだなと思って、

「大丈夫だよ?
いつもここだとハンバーグ食べるから。
飲み物だけ、物凄く甘い苺のヤツにするか、
パフェを食べるけど」と言うと、
ホッとした顔をした。


「私もハンバーグ、食べちゃおうかしら?
このチーズが中に入ってるのにしようかな?
ワンプレートでご飯もサラダも載ってるのね?」と楽しそうに笑うので、
なんだかこっちもニコニコしたくなった。
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