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言葉に出来ない
第4章 愛を止めないで〜美由
カールとコドモのように走り回る亮平さんを観ていると、
ものすごく優しい気持ちになる。
汗だらけで戻ってきて、
「もう、ダメ。
喉渇いて、死にそう!」と言う亮平さんには、
冷たい麦茶を、
カールにもお皿にタップリ水を注ぐと、
長い舌を激しく動かしながら、
2人で音を立てて飲み干していく感じがして、
笑ってしまう。
サンドイッチと、カールのご飯を用意して、
海を観ながらのんびり食べて、
椅子の上で背伸びをして、波の音を聴く。
なんて、穏やかな気持ちで過ごせるのかしら?
と思うと、しみじみと泣きそうになってしまう。
「えっ?
どうかしたの?」
と亮平さんに訊かれて、
「なんか、幸せだなって思って…」と言うと、
「幸せなのは俺の方だけどさ。
俺、つくづく、何も出来ないよな。
美由ちゃん、つまらないんじゃない?」と言われて、
首を横に振った。
ふと、遠くから暗雲が湧いて近づいて来る感じがして、
急に空気が冷たくなる。
「ん?
雨、降るかもな?
片付けて車に戻ろうか?」と亮平さんが言うので、
慌てて片付け始める。
海岸線を歩いていると、
大粒の雨が降り出してしまう。
亮平さんが上着を掛けてくれるけど、
私の脚が遅くて、
あっという間に濡れ鼠になってしまった。
車に入ると、
雷まで鳴り出して、
手の先見えないほどの大雨になってしまう。
雷が光っては物凄い音がするので、
私は震え上がってしまうと、
「車に居れば、
雷、落ちても大丈夫らしいから、
ちょっと落ち着くまでここに居ようか?」と言って、
そっと私を抱き締めて背中を撫でてくれる。
カールも顔を伸ばして、
私の頬を舐めてくれようとするので、
シートを倒して、3人でくっつきながら横になっていると、
少し気持ちが落ち着いてきた。
でも、一番濡れてしまっている亮平さんは、
かなり寒そうで、
少し震えているみたいだった。
ものすごく優しい気持ちになる。
汗だらけで戻ってきて、
「もう、ダメ。
喉渇いて、死にそう!」と言う亮平さんには、
冷たい麦茶を、
カールにもお皿にタップリ水を注ぐと、
長い舌を激しく動かしながら、
2人で音を立てて飲み干していく感じがして、
笑ってしまう。
サンドイッチと、カールのご飯を用意して、
海を観ながらのんびり食べて、
椅子の上で背伸びをして、波の音を聴く。
なんて、穏やかな気持ちで過ごせるのかしら?
と思うと、しみじみと泣きそうになってしまう。
「えっ?
どうかしたの?」
と亮平さんに訊かれて、
「なんか、幸せだなって思って…」と言うと、
「幸せなのは俺の方だけどさ。
俺、つくづく、何も出来ないよな。
美由ちゃん、つまらないんじゃない?」と言われて、
首を横に振った。
ふと、遠くから暗雲が湧いて近づいて来る感じがして、
急に空気が冷たくなる。
「ん?
雨、降るかもな?
片付けて車に戻ろうか?」と亮平さんが言うので、
慌てて片付け始める。
海岸線を歩いていると、
大粒の雨が降り出してしまう。
亮平さんが上着を掛けてくれるけど、
私の脚が遅くて、
あっという間に濡れ鼠になってしまった。
車に入ると、
雷まで鳴り出して、
手の先見えないほどの大雨になってしまう。
雷が光っては物凄い音がするので、
私は震え上がってしまうと、
「車に居れば、
雷、落ちても大丈夫らしいから、
ちょっと落ち着くまでここに居ようか?」と言って、
そっと私を抱き締めて背中を撫でてくれる。
カールも顔を伸ばして、
私の頬を舐めてくれようとするので、
シートを倒して、3人でくっつきながら横になっていると、
少し気持ちが落ち着いてきた。
でも、一番濡れてしまっている亮平さんは、
かなり寒そうで、
少し震えているみたいだった。