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言葉に出来ない
第5章 Yes-No〜亮平
しきりに、ゆっくりしていって、
夕飯も食べていきなさいというおじちゃんに、

「夕食の時間までに家に送るから」と言うと、
おばちゃんは、
「ほら。お父さん!
良いトコのお嬢さんなんだから、
こんなむさ苦しい処なんかじゃご飯、食べないわよ」と笑うので、

「そんなことはありません。
とても景色も良くて、
居心地良いです」と美由ちゃんが言うから、
また、おじちゃんが、
「じゃあ、夕飯を…」と繰り返すから、
みんなで笑ってしまった。


釣りたての魚を持たせてくれて、
ひとまず、民宿を後にした。


「立派なお魚、頂いちゃいましたね。
夕食、これを捌いたら、
召し上がって行きますよね?」と言ってくれるけど、

「今日、こんな格好だよ?」と苦笑する。


「あら!
だって、キャンプとか海に行くのに、
スーツじゃおかしいでしょう?
大丈夫ですよ」と言ってくれて、
先週に続いて日曜日の夕食をご馳走になる。


アジはお刺身とアジフライにしてくれて、
魚まで捌けるんだなと感心してしまう。




そして、夕食の後、
お祖母様に改めて、

「会って間もないのですが、
美由さんと結婚したいと思います」と宣言してみた。



「良いと思うわよ?
今日、百合子様にも連絡してみたの。
喜んでらしたわよ?」と、
ばあちゃんのことを言われて、
度肝を抜かれた。


「京都のご両親様にもご挨拶行かないとね?」と笑うけど、

「いや。
俺…私の方が、
美由さんのご両親に結婚のお許しをいただきに行かないと…」と言った。


「でも、遠いわよ?
電話ってわけにもいかないけど…。
来月、短いバケーションで、
一時帰国するかもしれないわよ?」とお祖母様が言うので、

「来月か…」と呟いてしまった。


「長い人生なんだから、
今月も来月も同じよ?」と言われて、
そうかなと一瞬思ったけど、
やっぱり、少しでも早く会ってお許しを貰いたいと感じた。
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