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言葉に出来ない
第5章 Yes-No〜亮平
土曜日にはいつもの店で少し遅いランチを取りながら、
両家の両親への挨拶をどうするか話をした。
多分、俺が浮かない顔をしていたから、
美由ちゃんの顔が曇ってしまった。
「あ。
ごめん。
俺、あんまり両親と…っていうか、
京都のばあちゃんと仲が良くなくてさ。
居心地悪くて、あんまり帰ってないから…」と言うと、
哀しそうな顔をする。
「あっちのばあちゃん、厳しくてさ。
凄く母さんにも俺にも厳しくて、
母さん、いつも、泣いてたのに、
俺、耐えきれなくて、
こっちの中学受験して、
逃げ出したみたいなもんだから…」と説明した。
「その代わり、
こっちのばあちゃんは、優しいし明るいし。
美由ちゃんのお祖母様と友達なんでしょ?
俺、美由ちゃんとも会ってたんじゃないかなって言われたけど、
記憶にないんだよな」と頭を掻くと、
「んー。
会ったこと、あるかもしれませんね?」と笑う。
そんなこんなで、
その翌日は、ばあちゃんの家に行こうと言ってたけど、
「お嫁様、貰うんでしょ?
だったら、こちらからご挨拶に行かないと!」とばあちゃんが言ったから、
俺が迎えに行って、
ばあちゃんとじいちゃんを美由ちゃんの家に連れて行くことになっていた。
ん?
お嫁様?
いやいや。
美由ちゃん、一人っ子だから、
俺が婿殿になるような気がするけどな。
そんなことを考えてたら、
おかしくなってしまう。
「どうしたんです?」と美由ちゃんに言われて、
「俺、婿殿になるのかな?」と言うと、
ポカンとした顔をする。
「ほら。
美由ちゃん、一人っ子でしょ?
俺、次男だし、
一緒に居たいだけだから、
どっちでも良いと思って。
そういうことも、考えないといけないよな?」と言うと、
「んー。
そう…なのかしら?」と言って、
下を向いてしまった。
えっ?
俺、なんか変なこと、言ったかな?
と思ったけど、
ちょうどケーキが来てしまったから、
その時はその話は終わりになってしまった。
両家の両親への挨拶をどうするか話をした。
多分、俺が浮かない顔をしていたから、
美由ちゃんの顔が曇ってしまった。
「あ。
ごめん。
俺、あんまり両親と…っていうか、
京都のばあちゃんと仲が良くなくてさ。
居心地悪くて、あんまり帰ってないから…」と言うと、
哀しそうな顔をする。
「あっちのばあちゃん、厳しくてさ。
凄く母さんにも俺にも厳しくて、
母さん、いつも、泣いてたのに、
俺、耐えきれなくて、
こっちの中学受験して、
逃げ出したみたいなもんだから…」と説明した。
「その代わり、
こっちのばあちゃんは、優しいし明るいし。
美由ちゃんのお祖母様と友達なんでしょ?
俺、美由ちゃんとも会ってたんじゃないかなって言われたけど、
記憶にないんだよな」と頭を掻くと、
「んー。
会ったこと、あるかもしれませんね?」と笑う。
そんなこんなで、
その翌日は、ばあちゃんの家に行こうと言ってたけど、
「お嫁様、貰うんでしょ?
だったら、こちらからご挨拶に行かないと!」とばあちゃんが言ったから、
俺が迎えに行って、
ばあちゃんとじいちゃんを美由ちゃんの家に連れて行くことになっていた。
ん?
お嫁様?
いやいや。
美由ちゃん、一人っ子だから、
俺が婿殿になるような気がするけどな。
そんなことを考えてたら、
おかしくなってしまう。
「どうしたんです?」と美由ちゃんに言われて、
「俺、婿殿になるのかな?」と言うと、
ポカンとした顔をする。
「ほら。
美由ちゃん、一人っ子でしょ?
俺、次男だし、
一緒に居たいだけだから、
どっちでも良いと思って。
そういうことも、考えないといけないよな?」と言うと、
「んー。
そう…なのかしら?」と言って、
下を向いてしまった。
えっ?
俺、なんか変なこと、言ったかな?
と思ったけど、
ちょうどケーキが来てしまったから、
その時はその話は終わりになってしまった。