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言葉に出来ない
第5章 Yes-No〜亮平
「そうだわ?
お薄でも一服、差し上げたいわ?
お茶室の方にどうぞ?」と、
美由ちゃんのお祖母様が言うので、
「あら、それは良いわね?」とばあちゃんも楽しそうに話を始める。
それで、渡り廊下を通って、
入ったことのない奥地に足を踏み入れることになった。
「ちょっと炭を起こしてお湯が湧くまでお待ちくださいね?」と美由ちゃんが言うと、
「お炭点前もお願いしても?」とばあちゃんが言うので、
美由ちゃんは、
「お時間、掛かりますので、
亮平さんとお祖父様は脚を崩してお待ちくださいね?」と言うと、
一度、奥の方に姿を消してしまった。
そして、釜に鉄瓶に入れたお湯を足してから、
焦茶色の地味な籠に炭やら、色々なものをセットしたやつを運び入れると、
炭をついでいった。
「本当はゆっくりお湯を沸かしたい処ですけど、
あまりにもお待たせしてはいけないので…」と言う。
ばあちゃんと美由ちゃんのお祖母様は、
本当に女子学生のように仲良く話をしているけど、
俺は会話がちっとも入ってこなくて、
ぼんやり美由ちゃんの動きを観ていた。
優雅にお茶を点てる処を観ていたら、
物凄く古い記憶が一瞬にして、
フラッシュバックした感じになって、驚いてしまう。
「あ…れ…?
俺、美由ちゃんに会ったこと、あった?
なんか、この光景、
知ってる…」と言うと、
「えっ?」と美由ちゃんも小さい声を上げた。
お薄でも一服、差し上げたいわ?
お茶室の方にどうぞ?」と、
美由ちゃんのお祖母様が言うので、
「あら、それは良いわね?」とばあちゃんも楽しそうに話を始める。
それで、渡り廊下を通って、
入ったことのない奥地に足を踏み入れることになった。
「ちょっと炭を起こしてお湯が湧くまでお待ちくださいね?」と美由ちゃんが言うと、
「お炭点前もお願いしても?」とばあちゃんが言うので、
美由ちゃんは、
「お時間、掛かりますので、
亮平さんとお祖父様は脚を崩してお待ちくださいね?」と言うと、
一度、奥の方に姿を消してしまった。
そして、釜に鉄瓶に入れたお湯を足してから、
焦茶色の地味な籠に炭やら、色々なものをセットしたやつを運び入れると、
炭をついでいった。
「本当はゆっくりお湯を沸かしたい処ですけど、
あまりにもお待たせしてはいけないので…」と言う。
ばあちゃんと美由ちゃんのお祖母様は、
本当に女子学生のように仲良く話をしているけど、
俺は会話がちっとも入ってこなくて、
ぼんやり美由ちゃんの動きを観ていた。
優雅にお茶を点てる処を観ていたら、
物凄く古い記憶が一瞬にして、
フラッシュバックした感じになって、驚いてしまう。
「あ…れ…?
俺、美由ちゃんに会ったこと、あった?
なんか、この光景、
知ってる…」と言うと、
「えっ?」と美由ちゃんも小さい声を上げた。