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言葉に出来ない
第6章 I LOVE YOU〜美由
そっと自分の部屋に戻って、
ざっとシャワーを浴びる。

股間を洗おうとシャワーを当てると、
濡れていて、敏感になっているので、
恥ずかしくなってしまう。


髪を乾かして着替えて、
洗濯室に行って、
亮平さんの下着を畳んで、
ハンガーに掛けて干していたワイシャツはアイロンを掛ける。

スーツも丁寧にハンガーに掛けていたので、
軽くブラシを掛けてから、
お客様用の寝室に持って行く。


お部屋に入る前にノックをしてみると、
亮平さんは二度寝しているみたいだったので、
カウチに着替えを置いて、
洋服掛けのポールにスーツを掛けて、
そっと部屋を出ようとして、
ふと、亮平さんの寝顔をもう一度観ようと思ってベッドに近づく。


そしたら、
亮平さんの手が伸びて私の手首をそっと掴んで、
抱き寄せてくれるので、
バランスを崩して亮平さんの上に重なってしまった。


亮平さんは優しい顔で、

「美由ちゃん、おはよう」と言って、
額と瞼にキスをしてくれる。


さっき、濡れていたことを思い出して、
とても恥ずかしくなってしまって、
それを誤魔化すように両頬にキスをして、

「亮平さん、おはようございます」と言うと、

「唇にキスして?」と言うので、
そっとキスをする。


髪を撫でながらキスをされていると苦しくなって、
唇が開いてしまう。

そして、自分から亮平さんの舌を探るように、
舌を入れてしまうと、
亮平さんはその感触を味わうように舌を絡めて、
口の中を舌先で刺激してくれる。



「ダメ…。
声、出ちゃいそう…」と言うと、
チュッと音を立てるようにキスをして、

「ごめん。
俺も興奮して、また、勃っちゃった。
美由ちゃん、行ってて。
俺、『整えて』から、行くから。
あ、洗濯、ありがと」と言うと、
本当に優しくキスをして、
私を解放してくれるように起こしてくれた。



「亮平さん、朝は簡単にパンなんですけど、
それで大丈夫ですか?」と訊くと、

「美由ちゃんが作るものなら、
なんでも美味しく食べるよ」と、
目尻に笑い皺を作りながら優しい顔をするので、
頷いて部屋を後にした。
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