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言葉に出来ない
第6章 I LOVE YOU〜美由
キッチンに行って、
スープから作りながら鼻歌を口ずさんでいて、
自分で可笑しくなって笑ってしまう。


荒井さんが起きてきて、

「お嬢様、
おはようございます。
今朝もお早いですね?
ゆっくりされているのかと思いました」と言うので、
首を傾げると、

「雨だからカールのお散歩、ありませんし、
お弁当も作られないから…」と言われて、
そう言えばそうだったと思う。


最近の習慣で、
ご飯のタイマーを入れていて、
ちょうど炊き上がって、
ピーピー炊飯器が音を立てる。


「今日は、お昼に食べれるように、
お弁当、作ろうとかしら?」と言うと、

「それは、喜ばれるんじゃないですか?」と、
荒井さんが笑った。



暫くすると、
亮平さんがリビングに来て、
お祖母様に、
「おはようございます」と言っているのが聴こえた。


私は手を止めてリビングに行って、

「お祖母様、亮平さん、
おはようございます」と言うと、

「美由ちゃん、ワイシャツから下着まで、
アイロン掛けてくれたんだね。
なんか、ごめん。
ありがとう」と言われて、
紅くなってしまう。


「借りてたパジャマは、
昨日、お借りした浴室の処の洗濯カゴに置いたけど、
それで良かったかな?」と言うので、
頷くと、
カールがのんびり歩いて来て、
亮平さんの匂いを嗅ぐようにしてから、
また、トコトコと歩いてポールを咥えて戻って来て、
亮平さんに渡す。


「すっかりカールと仲良しね?
中庭の屋根のある処で、
少し遊んで貰ったら?
案内するわね?」とお祖母様が立って、
亮平さんとカールを案内するように行ってしまう。


お祖母様と亮平さんが、
何を話したのか、
その時は知らなかったけど、
中庭の椅子に座って、
ボールで遊ぶのをお祖母様は観ていたようで、
二人ともなかなか戻って来なかった。


朝食用の小さい東向きのダイニングにお皿を並べてから、
二人を呼びに行くと、
お祖母様は笑いながら亮平さんとカールを観ていた。


「朝食の支度、
出来ましたよ?」と言いながら観ると、
亮平さんはすっかり汗をかいていた。

「あら!
お仕事前なのに、
汗、かいちゃいましたね?」と言うと、

「今朝はランニングしないからね。
仕事に行く前に、
また、着替えるから平気だよ」と、
白い歯を見せて笑った。
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