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言葉に出来ない
第6章 I LOVE YOU〜美由
「あ…れ…?
こっちにもダイニング、あるんだ」と亮平さんが言う。
「こちらは家族だけしか使わない、
朝食用のダイニングですよ」とお祖母様が言う。
「家族用かぁ…」と言われて、
恥ずかしくて、
「本当は晴れていると、
朝陽が入って気持ち良いんですよ?」
と言ってみた。
お祖母様が、
「だって、結婚するんでしょう?
家族と一緒ですよ。
なんなら、こちらに住めば宜しいのに!」と言うから、
私はびっくりして、
亮平さんを観てしまった。
「いや、それはまだ…」と亮平さんが言うと、
「だって、美由さんも来月には30歳でしょう?
わたくしも、早く赤ちゃん、抱きたいもの」と言われて、
二人して黙り込んでしまう。
「それでね。
高木先生、
本当に小川になってくださるかしら?」とお祖母様が言うと、
「俺は、
あ、私はそれで構いません。
美由ちゃんは嫌かな?」と言われて、
「でも…。
亮平さんのご両親様やお祖母様はお許しくださるかしら?」と下を向いてしまう。
「俺、次男だし、
そんなに京都には戻ってないし、
そんなこと、気にしてないと思うよ?
ダメだって言われたら、
縁切っても良いよ」と言うので、
びっくりしてしまって、
「そんなこと!
皆さまに認めていただいて、
祝福されて結婚したいです」と言うと、
今度は亮平さんが下を向いてしまう。
「まあまあ、良いじゃないの。
どうなるかなんて、
行ってみないと判らないし。
土曜日に京都入りして、
日曜日にお会いするのよね?
ホテルとかは、美由さんに取って貰いましょうか。
百合子様達の分も予約してね?」と言われて、
私は頷いた。
「ご挨拶は、先生のご実家で良いかしら?
それとも、何処かでお食事会にします?
それだけ、確認してくださいな」とお祖母様が言って、
その話は終わった。
食後にコーヒーを飲んで、
お弁当を入れた小さい保冷バッグを渡すと、
亮平さんは嬉しそうな顔をして、
「ありがとう」と微笑んだ。
「お仕事終わったら、
こちらに戻って来ると良いわよ?
お夕食、ご一緒に!」とお祖母様に言われて、
亮平さんはお辞儀をして玄関を後にして、
車で家を出た。
こっちにもダイニング、あるんだ」と亮平さんが言う。
「こちらは家族だけしか使わない、
朝食用のダイニングですよ」とお祖母様が言う。
「家族用かぁ…」と言われて、
恥ずかしくて、
「本当は晴れていると、
朝陽が入って気持ち良いんですよ?」
と言ってみた。
お祖母様が、
「だって、結婚するんでしょう?
家族と一緒ですよ。
なんなら、こちらに住めば宜しいのに!」と言うから、
私はびっくりして、
亮平さんを観てしまった。
「いや、それはまだ…」と亮平さんが言うと、
「だって、美由さんも来月には30歳でしょう?
わたくしも、早く赤ちゃん、抱きたいもの」と言われて、
二人して黙り込んでしまう。
「それでね。
高木先生、
本当に小川になってくださるかしら?」とお祖母様が言うと、
「俺は、
あ、私はそれで構いません。
美由ちゃんは嫌かな?」と言われて、
「でも…。
亮平さんのご両親様やお祖母様はお許しくださるかしら?」と下を向いてしまう。
「俺、次男だし、
そんなに京都には戻ってないし、
そんなこと、気にしてないと思うよ?
ダメだって言われたら、
縁切っても良いよ」と言うので、
びっくりしてしまって、
「そんなこと!
皆さまに認めていただいて、
祝福されて結婚したいです」と言うと、
今度は亮平さんが下を向いてしまう。
「まあまあ、良いじゃないの。
どうなるかなんて、
行ってみないと判らないし。
土曜日に京都入りして、
日曜日にお会いするのよね?
ホテルとかは、美由さんに取って貰いましょうか。
百合子様達の分も予約してね?」と言われて、
私は頷いた。
「ご挨拶は、先生のご実家で良いかしら?
それとも、何処かでお食事会にします?
それだけ、確認してくださいな」とお祖母様が言って、
その話は終わった。
食後にコーヒーを飲んで、
お弁当を入れた小さい保冷バッグを渡すと、
亮平さんは嬉しそうな顔をして、
「ありがとう」と微笑んだ。
「お仕事終わったら、
こちらに戻って来ると良いわよ?
お夕食、ご一緒に!」とお祖母様に言われて、
亮平さんはお辞儀をして玄関を後にして、
車で家を出た。