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言葉に出来ない
第6章 I LOVE YOU〜美由
土曜日はいつものように午前中は外来があったけど、
比較的長引くこともなく上がることが出来た亮平さんと、
駅で待ち合わせをして、新幹線で京都に向かうことになっていた。
慌ただしいのは苦手だからと言って、
お祖母様と亮平さんのこちらのお祖父様とお祖母様は、
一足早く京都に向かっていた。
着物姿で亮平さんを待っていると、
通りすがりの方がチラチラ視線を向けるので、
少し恥ずかしくなってしまう。
亮平さんはダークスーツ姿で、
小走りで待ち合わせの改札に来てくれた。
「あのさ。
ちょっと寄り道してから行こうか?」と言って、
横浜駅に向かうと、
百貨店に行って、
初めてドライブした帰りにお店の前まで行ったカルティエまで連れて行かれた。
「美由ちゃんのご両親が快諾してくれたから、
婚約指輪、買いたいんだ。
うちの親とかの返事はどうであれ、
結婚することは確定だからさ」と言うと、
そのまま、手を引いてお店に入っていく。
そして、
「婚約指輪を見せてください」と手近にいたスタッフさんに声を掛けて、
奥の席に通された。
「美由ちゃん、好きなのを選んで?」と言われて、
なんて言ったら良いのか判らなくて、固まってしまうと、
スタッフの方が助け舟を出してくれる。
「こちらですと、結婚指輪と重ね付け出来るデザインでございます。
男性用はシンプルなものにして、
女性用はお好きな石を入れたものもございます。
ダイヤモンドが人気ですが、
他にお好きな石や、誕生石なども…。
素敵なお召し物ですね?
お着物も良く、お召しになるのなら、
こういうデザインのものも…」
「そうか。
結婚指輪もコーディネートして選ぶものなのか。
んー。
色は何色が似合うのかな?
こっち?
それともこっちかな?」と、
私より真剣に考えて選んでくれるのを観ていたら、
なんだか可笑しくて、
クスクス笑ってしまった。
最終的に、3つに絞ってみたら、
「全部、買う?」と言われて、
慌てて首を振って、
亮平さんが一番似合うと言ってくれたルビーとダイヤモンドがデザインされたものを選んだ。
刻印をお願いして、
そのまま、新幹線駅に移動した。
比較的長引くこともなく上がることが出来た亮平さんと、
駅で待ち合わせをして、新幹線で京都に向かうことになっていた。
慌ただしいのは苦手だからと言って、
お祖母様と亮平さんのこちらのお祖父様とお祖母様は、
一足早く京都に向かっていた。
着物姿で亮平さんを待っていると、
通りすがりの方がチラチラ視線を向けるので、
少し恥ずかしくなってしまう。
亮平さんはダークスーツ姿で、
小走りで待ち合わせの改札に来てくれた。
「あのさ。
ちょっと寄り道してから行こうか?」と言って、
横浜駅に向かうと、
百貨店に行って、
初めてドライブした帰りにお店の前まで行ったカルティエまで連れて行かれた。
「美由ちゃんのご両親が快諾してくれたから、
婚約指輪、買いたいんだ。
うちの親とかの返事はどうであれ、
結婚することは確定だからさ」と言うと、
そのまま、手を引いてお店に入っていく。
そして、
「婚約指輪を見せてください」と手近にいたスタッフさんに声を掛けて、
奥の席に通された。
「美由ちゃん、好きなのを選んで?」と言われて、
なんて言ったら良いのか判らなくて、固まってしまうと、
スタッフの方が助け舟を出してくれる。
「こちらですと、結婚指輪と重ね付け出来るデザインでございます。
男性用はシンプルなものにして、
女性用はお好きな石を入れたものもございます。
ダイヤモンドが人気ですが、
他にお好きな石や、誕生石なども…。
素敵なお召し物ですね?
お着物も良く、お召しになるのなら、
こういうデザインのものも…」
「そうか。
結婚指輪もコーディネートして選ぶものなのか。
んー。
色は何色が似合うのかな?
こっち?
それともこっちかな?」と、
私より真剣に考えて選んでくれるのを観ていたら、
なんだか可笑しくて、
クスクス笑ってしまった。
最終的に、3つに絞ってみたら、
「全部、買う?」と言われて、
慌てて首を振って、
亮平さんが一番似合うと言ってくれたルビーとダイヤモンドがデザインされたものを選んだ。
刻印をお願いして、
そのまま、新幹線駅に移動した。