この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
言葉に出来ない
第6章 I LOVE YOU〜美由
ホテルは静かな処が良いとお祖母様が言うので、
山科のホテルを予約していた。

チェックインの為にタクシーに乗ってホテルに向かう。


亮平さんのお部屋はお祖母様や私、
亮平さんのお祖母様達のお部屋のお向かいだった。

お祖母様はお部屋で寛いでいた。

荷物を置いて、
着物を少し直して貰ってから、
タクシーの手配をお願いして、
会食の為にホテルを後にした。


たん熊さんを予約してくださっていたので、
「お着物でちょうど良かったわね?」とお祖母様が微笑んだ。


私は少し緊張しながら、
個室に向かった。


「美由ちゃん、大丈夫?」と、
亮平さんが少し心配そうな顔で手をそっと握ってくれて、
少し緊張が和らいだ。


「美由さんは何も心配なさらなくて良いのよ?
ね?
真由子様?」と、
亮平さんのお祖母様もニッコリ微笑んだ。




案内されたお部屋には、
亮平さんのご両親様とお兄様、
そして、お祖母様が座ってらした。

お祖父様はお病気で病院に長期入院されているとのことだった。


お父様は背が高くてがっしりされていて、
お兄様も良く似ていた。

お母様は小柄で細身で、
お顔立ちは亮平さんと似ていて、
少しホッとした。

そして、お祖母様は、
その年代にしてはとても背が高くて、
がっしりされていて、
お父様ととても似ていた。


亮平さんは、背の高さはお父様に似ていて、
細身な体系とお顔立ちはお母様に似ているのかなと思った。


座ってらした亮平さんのご家族は一斉に立ち上がってお辞儀をする。

私達もお辞儀をする。


「本日はお時間を頂戴しまして、
誠に有難う御座います。
小川美由の祖母で御座います。
両親はアメリカに居ります故、
代理として、わたくしが付き添って参りました」と、
お祖母様が澱みなくはっきりとした声で挨拶をすると、
亮平さんのお父様が声を出そうとするのを遮るように、
柔らかい京言葉で、亮平さんのお祖母様が挨拶を返してくださる。


遠方から来たことへのお礼。
横浜のお祖父様とお祖母様への長らくお会いしてなかったことへの挨拶。
亮平さんに対して、帰省しないことへのチクリとした言葉。

そして、私に対しては少し冷ややかな顔で、
「ようお越しやす」とだけ、短い言葉を掛けた。
/140ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ