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唐草の微睡み
第2章 その夜に
「おい!ここに乗れ!」
宮廷の城壁を越えると、外には馬車が数台準備してあった。
男どもは花凛をそうちの一台に押し込むと、自分たちも分散して乗り込み、その夜のうちに街を出てしまった。
「もうこの辺りで良いだろう。」
夜中馬車に揺られてぐったりとした花凛を首領の男が引き摺り出す。
「さすがに夜中馬車に揺られたんじゃ、慣れねぇ女はこうなるか。でも、休んでもらってちゃ困るんだぜ。これから、たっぷり働いてもらわないといけないからよ。」
男どもの下品な笑い声が辺りに響く。
どこをどう走って連れてこられたのかは分からないが、野に小さな花が咲き乱れ、遠くには湖が朝の光りに輝いている。
(うっ…。昨日、龍星が来てからロクなことが無い。
龍星の妃になんて、ならなくて良いならこっちからお断りしたいぐらいなのに…。)
ぼーっとする頭で、昨日から自分の身に起こった目まぐるしい出来事を考えてると、だんだん腹が立ってきた。
(だいたい、龍星は何で私を選んだのよ。…私は、…私は…。龍星のこと、ほんとのお兄様のようだってずっと思っていたのに…。私のことも妹って思ってくれていたんじゃないの?!)
「泣くな。」
「えっ?!泣いてなんか!あっ!!」
色々な事に考えを巡らせている内に、いつの間にか、その両目からは涙が溢れていた。
「ふふん。よし!今決まった。」
その涙を見て、首領の男はこれからの行為に対する恐怖かと勘違いしたようで、
「お前、初めてだろう。それじゃ、お前を指と舌だけでイカしたやつがお前の初めての男だ。」
「おぉ!良いじゃねぇか!」
男どもから歓声が上がる。
「おーし!誰から行くよ?おっと、まずは暴れねぇように、縛っとかねぇとな。」
宮廷の城壁を越えると、外には馬車が数台準備してあった。
男どもは花凛をそうちの一台に押し込むと、自分たちも分散して乗り込み、その夜のうちに街を出てしまった。
「もうこの辺りで良いだろう。」
夜中馬車に揺られてぐったりとした花凛を首領の男が引き摺り出す。
「さすがに夜中馬車に揺られたんじゃ、慣れねぇ女はこうなるか。でも、休んでもらってちゃ困るんだぜ。これから、たっぷり働いてもらわないといけないからよ。」
男どもの下品な笑い声が辺りに響く。
どこをどう走って連れてこられたのかは分からないが、野に小さな花が咲き乱れ、遠くには湖が朝の光りに輝いている。
(うっ…。昨日、龍星が来てからロクなことが無い。
龍星の妃になんて、ならなくて良いならこっちからお断りしたいぐらいなのに…。)
ぼーっとする頭で、昨日から自分の身に起こった目まぐるしい出来事を考えてると、だんだん腹が立ってきた。
(だいたい、龍星は何で私を選んだのよ。…私は、…私は…。龍星のこと、ほんとのお兄様のようだってずっと思っていたのに…。私のことも妹って思ってくれていたんじゃないの?!)
「泣くな。」
「えっ?!泣いてなんか!あっ!!」
色々な事に考えを巡らせている内に、いつの間にか、その両目からは涙が溢れていた。
「ふふん。よし!今決まった。」
その涙を見て、首領の男はこれからの行為に対する恐怖かと勘違いしたようで、
「お前、初めてだろう。それじゃ、お前を指と舌だけでイカしたやつがお前の初めての男だ。」
「おぉ!良いじゃねぇか!」
男どもから歓声が上がる。
「おーし!誰から行くよ?おっと、まずは暴れねぇように、縛っとかねぇとな。」