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唐草の微睡み
第6章 後宮入り
「…ん…ぅん…」

「花凛様?!花凛様?!!」

呼ばれてうっすらと目を開けると、悲痛な顔をした香明の顔が目の前にあった。

「…香明…?」

「はい!香明ですよ!花凛様!気が付かれて良かった…。」

「……ん…ん…ここは?私の部屋?」
頭がぼーっとする。

「はい!花凛様の部屋ですよ!」

(わ、私の部屋?!いつの間に?!服は?服は着てる??!)

布団の中で身体を探ると、きちんと服は着ているらしい。

「花凛様…。龍星様が助けて下さったんですよ!
もう、不安で不安で…。私のせいで花凛様がと思うと、昨日花凛様の無事な姿を見るまでは気が狂いそうでした。

昨日の朝早くに、花凛様を抱き抱えて龍星様が帰っていらっしゃった時はどれ程安心したか…。」

香明が早口で捲し立てる。

「香明も心配してくれたのね。本当にありがとう。」

「…ところで香明。昨日の朝早くにって、今日はあの夜から数えて何日目なの?」

「4日目のお昼でございますよ。昨日の朝からずっと眠ってらっしゃったから。」


(ん?!4日目??!夜に拐われて、翌朝に龍星に助けられて…それから……。ってことは、あの湖の畔で私と龍星は、1日中?!!しかも、途中から記憶が無いし!)


「…信じられない…。」
ボソッと花凛が呟いた言葉に、

「本当に!こうして無事お戻りなったのが奇跡ですよ!」
香明は涙ぐんでしまっている。


グルルルル~!

「まぁ!!お腹が!!うふふふふ。すぐにお食事をお持ちしますね!!」
あわただしく、香明は部屋を後にした。
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